ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

情けは無用!

2022-08-13 15:52:12 | 畑仕事
そうだっ、むしるんだ!引っこ抜くんだ!情けは無用、どこまでも冷徹に。
ここで躊躇ったら、みんな一緒にじり貧だ。十近くの命から、わずかに二つを選び出す。彼らだけが生き延びる権利を手に入れる。
いや、最終的にはどちら一つの命だけが生きながらえるのだ。
哀れみってものがないのか、人間には!
己の欲望のための命の選別!せっかく授かり、誕生の喜びを謳歌したのもつかの間、突如突きつけられる絶命のピンチ!
隣り合ってひしめく双葉に優劣はない。どれもこれも精一杯芽吹いて今があると言うのに。
かくも無情に摘み取るなら、最初から配慮が欲しかった。どうしてそんなにたくさん播いたのだ?って、糾弾する発芽苗の声を冷たく無視して、ザバッザバッとむしり取って行く。
許せ、それもこれも丈夫な苗が欲しいが故だ。畑に下りて逞しく育ち、葉を広げ、結球を育んでついにはみんごと白菜!となって冬の備えとなってもらうためなのだ。
許せ、犠牲となって摘み取られるものたち。お前たちの命は、残されしもの、選ばれしものに宿って花開くことだろう。約束する、大切にする。命、いただくその日まで。
許せ、この間引きという身勝手な行いを!



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