ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

桃ぉぉぉぉ!

2023-07-17 16:41:10 | 果樹
桃、桃だぁぁぁぁ!
ついに生ったぜぇ。
袋からはじけるように顔を出してたから、思い切って登場させてやった。
この恥じらいのピンク、初々しいけどなんか艶っぽい。やっぱり形だな、どうしたって豊満なお尻を連想させるものな。
小せぇの、なんていう奴はどいつだ?いつだって相手になるぞ。
我が家で桃が実ったのは、20年ぶりなんだ。
大好きな桃に魅せられて、一時桃農家で自立することさえ夢想したからねぇ。1反部、数十本の苗植え、思いやりの何年かの後、収穫にまで見事たどり着いた。
やったー!桃農家で脱サラだぁぁぁ。
と、喜んだのは1年だけ。翌年は周囲の林で偵察していたサルたちに襲撃され収穫直前の桃の実、すべて!食いちぎられた。
負けるもんかと、ネット張ったり、電柵を張り巡らしたりしたものの、サル知恵には敵うべくもなく、ついに撤退。儚く夢破れ、定年までの宮仕えを全うすることとなった。
それ以来の桃だからなぁ、因縁たっぷりなんだぜ。
山の園地はサルやカモシカの領分だから、アパッチ追い出した西部開拓みたいなことはどだい無理があった。
だったら、庭先果樹ならどうだ?
幸い桃ってやつは、病害虫に強いんだ。見掛けによらんのさ、この楚々とした佇まいにも関わらず。春先、縮葉病で葉が落ちたが、放っていてもこの実着きだ。
しかも、この袋!
なんと新聞紙だぜ!
リンゴやラフランスなんか、特別仕様の紙使って、ものに依っちゃ農薬までしみ込ませたものまであるてのに、最安値、規格外れの新聞紙!
これで、この見事さだもの。
しかも、桃、栗三年のことわざ通り、苗移植から数年で実りを迎えられる。
このまんま袋を外して1週間くらい日を当てたいところだが、この誘うような妖艶さじゃ、すぐにカラスが寄ってくるだろうから、明日には捥いでやろう。
味の方は、いいの、いいの、まずこの魅力的姿を見せてくれただけで十分さ。


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