ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

バイク初乗り、行き先は?

2015-03-17 09:17:23 | チャリダー
 昼、何気なくテレビ見てたら、火野正平の「日本縦断 こころ旅」やってた。昨年の再放送らしく、冬の宮古島を訪ねる旅だった。見たことない人のためにちょっと説明。視聴者から思い出に残る場所の便りをもらい、火野正平とスタッフが自転車でその地を訪れ手紙を読み返すという番組で、ずいぶん地味な内容なんだけど、隠れた人気番組になってるみたい。火野の飾らないつっけんどんな反応とその裏側にじんわり感じられる人への共感の思いが、今時のやけにべたつくご当地番組や地域密着と一線も二線も画しているからなんだろう。日本全国田舎道を、ぐだぐだ言いつつバイクを漕ぐ火野のアンチスポーティな姿がいい、とてもいい。

 失恋や仕事上のトラブルに追いつめられるように渡った宮古島。その最果ての地で出会った宮古馬の優しいまなざしに救われた女性の思い出の地を訪ねる旅だった。昨年の最終回、打ち上げの地ということもあってか、枯れ草をはみ続ける馬の鼻面をいつまでもなで続ける火野の横顔がじんわりと心に残った。少ない言葉の中にたくさんの思いが込められていて、まさにこころ旅だなぁ。

 って感傷にに浸っていたのは束の間、そうか!自転車乗ってないゾ!春だものバイクだって颯爽と登場させてやらなくちゃ。ランニングばかりにうつつを抜かし、すっかり忘れてた。よし、初乗りバイクランだ。でも、どこに行く?う~ん、仕事けっこう立て込んでるから長時間は無理だし、かと言ってこのあたり走り回るんじゃランニングコースとかぶるし、どっか好適な目的地はないか?

 そっかぁぁぁ、床屋に行こう!なんじゃそれ?いや、髪伸びて鬱陶しいしさ、ってそういうことじゃないだろ?春一番初乗りバイクが床屋行きでいいのか?でも、糠野目までだから距離的にはちょうどいいし、いっぺんに二つ仕事ができるってそれ幸せなことじゃない?

 そうなんだ、それがこれまでの自分流仕事術。常に複数の仕事を同時進行でこなしていく、これが二足、三足のわらじを履き通せたコツではあったんだ。なにかに取りかかる時には、必ずついでになんかできないか?って考えてから始める。日常だって同じ、食卓に茶碗運ぶ時空いた手で箸や漬け物の器持って行くとかね。無駄に動かない。最小行動の最大効果!これいつも目標に過ごしてきた。

 寂しい習慣!って見方もできるけど、当人はけっこう得したって思ってるわけだからいいのさ。ってことで、久々に自転車を引っ張り出し空気を入れ直して、いざ、床屋へ!うへっ!様になんねぇ。でも、やっぱり、バイクは気持ちいい。ランニングと違って楽だし。スピード出るし。9km、20分ほどで、とうちゃこ、こころ旅風に言えばね。もちろん1000円カットの店。



 先客二人、でも、背負ったバッグに本入れてったから、余裕、余裕。30分ほど、ただし正味は10分弱でカットも終えて、帰り道、最後の3kmはだらだら上りだけど、幸い追い風なので快適に走り通すことができた。さわやかな青空の下、平均時速20km、往復18km、のんびりゆったりのバイク初乗りだった。

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