ステージおきたま

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まさにタイムリー!『サバイバー 60日間の大統領』

2023-12-25 12:00:25 | 世の中へ
また書いちまうんだ、ネトフリ韓ドラ『サバイバー 60日間の大統領』!
昨晩、最終回、見終わった。全16エピソード、飽きなかったなぁ、目いっぱい楽しませてもらったぜぇ。
国会議事堂ごと内閣も与党議員も爆破しちまうって、とんてもない発端から始まったドラマ、どうする?どうする?この決着は。
容易じゃねえよな、ここまで途方もない設定だと。
しだいしだいに事件の全容が明かされて、最終回は解決編。
うーん、これ程のテロ、解き明かされた動機と首謀者にゃちょっと無理はあるが、まぁ、この驚きのシチュエーションからすりゃ、まっ、しらけるぅぅ、とか、くっだらねぇと打ち切るほどじゃないな。
要するに、許す!
16話、ってことは、俺の場合半月間、毎晩見続けてたってことだから、それだけの面白さがあったってことさ。北朝鮮との一発触発の危機とか、差別禁止法の制定とか、極右新進政治家の台頭とか、ついにはクーデター未遂まで、ずぶ素人の大統領代行に襲い来る難題の数々、ハラハラどきどきの連続で魅せたてくれたねぇ。
そんな、エピソード、日本じゃ現実感不足じゃね?って、本当か?そんな感想持つなら、もちっとこの国の現在進行形を見つめて欲しいもんだぜ。
台湾有事の大騒ぎだろ、骨抜きになったLGBTQ差別禁止法だろ、嘘つき高市の人気だろ、きわどい事態いくらだって目に付くんじゃないの。
で、ここに来て、政治家の倫理観、道徳観念の欠如問題発覚で大騒ぎ勃発だ。そう、「パー券裏金がっぽがっぽ」疑惑だ。うす汚ねぇ金の亡者どもが政治を牛耳ってたんだってすっかりバレちまったよな。
もうこいつら、議事堂ごとぶっ飛ばしちまいたい、って、『サバイバー 60日間の大統領』の爆破犯の思いに通じるよ。
だが、このドラマのテーマは、そんな卑劣な政治世界や思慮足らずすぐに煽りに乗せられる国民に対して、「よい人」は政治家として歩き通せるか?って問題提起なんだ。

人を人として尊重する常識、一人の命を大切にする感性、差別される人たちへの寄り添う思い、仕事と同様に家族や仲間を重視する姿勢、そして、民主主義に対する強い思い、今の政治家たちが置き忘れてる真っ当な政治を、「よき人」の大統領は実現可能なのか?
その壮大にしてち密な実験がこのドラマなのだ。
誇張はある、無理やりの展開に首を傾げるところもある。
しかし、この終始変わらぬ問いかけは多くの人が今こそ見る必要があるんじやないのかい?この悩める「よき人」の苦渋を通して、政治ってもののあるべき姿を思い描いてみなきゃならんのじゃないのか?

もう一つの見どころ、大統領官房を支える秘書や行政官たちの仕事振りや人間模様も、日本のドラマじゃ題材に成りにくい部分で、これもまた魅力の一つなんで、これもぜひぜひのお勧めだ。


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