泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

本棚の整理

2019-01-19 11:42:15 | 丹下一の泡盛日記
金曜日は朝から新居への搬入。
プロの動きは気持ちいい:)
そして、延々と本の整理。
自分には机を設置してその周囲の本棚にどう本を配置するかが最重要事項。
大体のイメージはつけていたけど、実際に置いてみると新しい文庫本専用の本棚が隙間だらけで。
思ったよりも文庫本の数は少なかったのだった。。。
そして、持っていたと記憶していた本がまた見つからない。
東京から神奈川へ移った18年前に3分の1くらいの本を処分した。
その中に入っていて自分ではずっと持っていると思い込んでいたのだろう。
その本を早急に読みかえす必要があって、引っ越しで既読本の箱の中から出てくるさ、と思っていた(-_-;;
やっぱり本は捨ててはいけないなあ。。。
夕方までかかってとりあえずの見当はついた。
「仕事場」で自分の目線にどんな本が入ってくるかはとても重要だ。
今、参考にしている本という意味ではなく、自分のアイデンティティにかかわることで。
やはり「富士山」は毎日でも見ていたい。
たまには海もいいなあ。と。
この本棚の整理/並べ替えは、大変なのだけどもちろん実に楽しい作業で。
図書館に就職すればよかったのかなあ。。。

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引っ越し作業開始

2019-01-17 19:35:54 | 丹下一の泡盛日記

引っ越し第一陣の日。
午前中はひたすら片付け。
お昼、ほとんど使用していないエアコンの撤去作業に続けて、引っ越し業者さんが。
もちろんこの部屋であと3週間は暮らすのだけど。
その気になるとほとんど「モノ」は必要ないのだなあ。
大きなタンスは粗大ゴミに。
引っ越し屋さんを見送り、がらんとしたこの部屋に、22歳で一人暮らしを始めた時の小さなタンスを置いている。
なんか「戻った」気分だけど、そんなはずはなく。
新宿で育ち、流星舎の4年間を経て千賀企画と18年を並走した。
2001年に神奈川県に移り、気がつけば同じ18年を過ごした。
東京に戻って、次の18年はどうなるんだろう。。。
なんて昨夜から振り返りが多すぎ。
振り返りたくなる時は、エネルギーが落ちている証拠。
先しか見ていなかった頃は、振り返ることなんてなかった。
いかんいかん。
と、開く勇気がなかった資料用の本を開いてみると、もう1行1行がずしりずしりと。
やっぱりなあ。
もうパフォーマンス3本くらい創れるぞ。
明日朝一番に新居の搬入。
とにかくまずは本棚の整理。
そして、今いるアパートはがらんと広くなり、一人で稽古ができるな:)
最初に入った頃は何も置いていない台所でストレッチ。
初めてヒグマさんの映像とご一緒させていただいたパフォーマンスもこの「台所」が稽古場で。
iPhoneを使った録音朗読もここで「発明」したんだもんね。
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やり残したことが積み重なっている人生だ

2019-01-16 14:12:39 | 丹下一の泡盛日記

引っ越し準備でわらわらしていても「本番」はやってくる。
有り難いこっちゃ:)
昨年、久しぶりに参加した東京シェイクスピアカンパニーのシェイクスピア朗読。
以前もやったのだけど、シェイクスピアだけでなくバーナード・ショーの「シーザーとクレオパトラ」も面白い。
つかさまりちゃんとがっぷり組んでやらせてもらえるのも楽しみで。
この頃「朗読」が座ってただ本を素読みする行為だと思われていて心外だ。
ぜひぜひお立ち会い下さいませ。
この山手芸術祭は何度目の参加になるのか。
人の記録はきちんと整理できるけど自分のはその気になれない。
引っ越しの片付けで2000年に出た舞台の台本が出てきたのだけど、自分の長ゼリをかろうじて覚えているだけで、後はまったく記憶にない。
ひどいもんだ。。。
ただここでも短歌を使っているのが興味深かった。
自分が台本でよく短歌を使うのは岸田理生さんの影響だとはっきり言える。
この台本はテキストの出典を明らかにしていないので困ったもんなんだけど、この短歌は面白い。
ていうか出た舞台のものだから覚えていないといかんのだけど。。。。
大きな整理は終了し細かい書類や写真を見直している。
写真も重なっているものなどはひたすら処分。
今まで見てこなかったのだから全部捨ててしまってもかまわないはずなんだけど。
捨てた本を買い直すのに最高で入手金額の40倍を払うはめになったこともあり、
お祭り(神輿担ぎ)の記念写真などは、もう一生見ないだろうとは思うものの、撮影して配ってくれた人たちのことを思えば大切に保管しておきたい。
やり残したものが積み重なってる人生だ(-_-;;;
いつか棺桶に入る時、こういうもの全てを一緒にぎゅうぎゅうに詰めて全部燃やしてもらいたい。
後始末する人が大変だもの。
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まだ「解けて」いなかった

2019-01-15 15:54:12 | 丹下一の泡盛日記
前日の寒禊の後、帰宅して風呂に入って爆睡したのだけど。
数時間で目が覚めてしまう。
まだ「解けて」いないのかもしれない、と思い。
お風呂に入りゆっくりと暖まり、寝直す。
ものすごい熟睡。
こんなの最近なかったなあ。
翌日を休みにしておいて本当によかった。
仕事の現場で事故起こしそうになるのはこんなときだ。
そのまま昼まで幸せに眠る。
再び家の中を片付ける。
たくさんの写真に手を付ける。
2割ほどを捨てた。
雑誌なども手に取ると、ああこの記事のために保存しておいたのだ、とわかる。
そのほとんどは自分の血肉になっているので捨てる。
なにかをきちんと始末することが苦手だ。
この引っ越しがまたとない「始末」の機会になっている。
引っ越し先には収納がほとんどない。
部屋が広く見えるのは、そのせいで。
まあ15回は引っ越しているので、すぐに気がついたのだけど。
まとめて持って行って後から整理、なんてできるはずがないので。
無理して休みを何日もとり、引きこもってごそごそとやるしかない。
もう一息だ。
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寒禊。スイッチが入ったままの酒はヤバい。。。

2019-01-14 16:24:54 | 丹下一の泡盛日記

13(日)はもう毎年恒例になった鉄砲洲稲荷の寒中水浴。
寒禊(みそぎ)。
朝風呂を沸かして入り髪も洗う。
気温が低いのできちんと朝ご飯を食べる。

この寒禊も今年で7回目。
はじめて参加した年も道彦(みちひこ/導師)の方のファシリテートに感服した。
同じ先生なので安心。
寒かろうが雪だろうが何の心配もいらない。
気になるのは別のこと。
一昨年だったか、観客が詰めかけていて。
その中の白人のカメラを持った若い男が「鳥舟」の最中に近寄って写真を撮ろうとした。
じゃまなので「向こうへ行け」と行ったら「大丈夫」と。
「あたらないから/けがしないから」ということなのか。
そうではない。
神事のエリアに他人が勝手に入ってはいけない、と言ったのだ。
周囲の日本人も「入っては駄目」と止めていたのだけど意に介さない。
本当に困ったもんだ。
この日はとても気温が低かったので観客も少なく、安心。
ふんどしを締めて冷えた空気の中に立つ。
すでにスイッチが入っているのがわかる。
寒さが気にならない。
今までは3回入ったのだけど、今年は4回入れとの指示。
もちろんちゃんと入りました:)

今年は終了後の「お風呂」がなかった。
ご法事で風呂屋が閉まってしまった。
風呂なし、は初めて。
炒飯弁当いただいてから昨年春に亡くなった兄貴分のお宅へ。
お姉様が自分たちを待っていた。
ご一緒した旧知の方たちと日本酒。
やばかった。
手を打って「解いて」はいるのだけど。
お風呂に入ってないので、まだスイッチは入っていた。
完全には解けていないのだ。
酒のキックが全く感じられない。
水を飲んでいるみたいだ。
しかも身体は冷えきっているのでカロリーをほしがる。
一人4合があっという間に消える。
その後もいくら食べても身体がほしがる。
晩ご飯まで頂いて、車でおくってもらい帰宅。
風呂に入って出てきたらそのまま爆睡。
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埼玉のイワシは美味い

2019-01-14 14:01:33 | 丹下一の泡盛日記

東京都を越えてすぐの町に住む女優の原内真理さんが持ってきてくれたいわしを焼いた。
美味しい!
3匹があっという間に胃袋に消えた。
おかしいよなあ。
海が目の前の横浜のスーパーで、なぜこのレベルのイワシを手に入れられないのだろう。。。。
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引っ越しは面倒だ

2019-01-12 18:42:08 | 丹下一の泡盛日記
金曜日は引っ越しの手続きたくさん。
かなり苦手な領域だ。
もちろんこういうことが得意な人はあまりいないだろう。
それでも人まかせにしておくと大事な何かが失われていきそうで。
それにしてもテレビ見るだけなのにどうしてこんなにお金かかるんだろうなあ。
以前、アメリカに移住した人が、
電話機を買って新しい家の「コンセント」みたいなところにプラグを差すとすぐに使えるよ。
と教えてくれたことがある。
日本では何万円も払わないと回線を使えない。
当時、月収4万円の学生には本当に無理な話で。
電柱に「手続きやります」てな広告が出ていて。
「電話局よりもああいうところの方が安い」という言葉を鵜呑みにして嫌な思いをしたことがあった。
手続きを代わりにしてくれるのであって、総額は変わらない。
自分でやり経験値を上げた方がいいのだった。
思えばその人はそんな手続きなんてしたことがない人なのだった。
信じた自分がいけなかったのだ。
なので、面倒で大嫌いな作業も自分でやる。。。。
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岸本さんと逗子で

2019-01-11 23:55:51 | 丹下一の泡盛日記
前夜新年会の後、みんなを送り出して洗い物を片付けていた。
変なスイッチが入り、そこから台所用品を箱詰め開始。
3週間をここで暮らすための最低限の器や鍋以外を全部詰めた。
懐かしい風景。
最初は食器ってこれくらいしかなかったんだよな。
ご飯茶碗だってなかったもの。
酒のグラスはいくつもあったけど:)
電話を机において、移転のための電話たくさん。
パソが「お年」でネットでできないことが有るのだ。
夕方、逗子へ。
ニューヨークから帰国中の役者・演出家の岸本一郎さんと落ち合い「いつもの」バーにご案内:)
刺身で熱燗。
逗子の刺身は美味いなあ。
昨年のユナ・ボマーとハンナ・アーレントに材をとった舞台の素晴らしさは忘れられない。
その舞台の日本での再演を目指しての帰国でもある。
美味しく飲み、食べられるのも話の深さ、楽しさ、そして演劇を信じる気骨に触れているからだ。
二軒目は久しぶりの沖縄バーへ。
一人芝居を9の言語で上演してきた彼は沖縄ではウチナー口でパフォーマンスした。
そんな話で盛り上がる中、なんと今では逗子の住民となったマジシャンのH君が登場。
二人を引き合わせることができて嬉しい。
そのあたりからは炸裂するように酒が消えていく。
なんて幸せな楽しい時間。
この3日間でいただいた宝物のようなエネルギーの数々。
カタパルトから打ち出された気持ちになった:)
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新年会

2019-01-11 23:48:08 | 丹下一の泡盛日記
9日(水)の夜は我が家の新年会。
Tama+ projectの公演でお世話になっている方たちをお招きして。
午前中は、せっせと引っ越し準備。
目に見えている部分はひたすら箱詰めすればいい。
問題は押し入れの中で放置されてきた資料たちの整理。
早くここに到達しないと、と思いつつ。
何度も宴会をしてきたこのアパートで最後の宴。

この頃ハマっているサバとジャガイモの味噌煮。


大量のおでん。
大根は、ちゃんととぎ汁で下茹でしたもんね。
楽しく飲みつつも、しっかり「激」も飛び、「らしい」新年会になった。
いつだって楽なことはない。
ささやかな現場だろうと「本気」で向き合ってきたから「今/ここ」がある。
「宿題」や「オファー」もいただいた。
「今年」は勝手に走り出している。
まだおろおろしている自分。
だから「激」が飛んだんだよな。
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お見舞いにいって励まされた

2019-01-09 08:54:12 | 丹下一の泡盛日記
火曜日は大変お世話になった演出家の方のお見舞いに、彼の愛弟子の女優さんのご案内で。
「お見舞い」と言っても既に退院しているので「お茶会」。
さすがに痩せて一回り小柄になった、かのような印象。
だけど中身はますます盛ん。
「意識」せざるを得なくなった「死」について、改めて向き合っている。
そして、それを「意識」している自分がいる。
その「意識」とは何か、を考えているそうな。
デカルト、という言葉が即座に浮かぶ。
「我思う故に我有り」。
昨年、「ハムレッツ」の構成を考えているときに40年ぶりに読み返したけど、自分にはやっぱり字面を追うだけ。
さっぱりわからんかった。。。
初めて彼の演出を受けた時、自分の意思とは逆の指示が出て。
彼を信じて従った。
そして、本番で納得のいく良い結果が出た。
大きな視座でゴールを見据えた指示だった、と得心した。
「演技指導」ではなく、全体を見据えた「演出」。
忘れられない「最初の出会い」。
カフェで、たくさん芝居の話をし/うかがった。
こんなオアファーが、と話した。
オファーを頂いている先をきっとご存知だろうと。
やっぱりご存知で、話盛り上がる:)
お見舞い、のはずだったんだけど、
たくさん励まされた。
ある時には、稚拙な自分の回答にお顔が曇り。
「お前、まだまだだなあ」とは声に出さず、ゆっくりと言葉を選びながら話して下さる。
そして、「3月のハムレッツ、伺います」と励まされた。
年が明けて「ハムレッツ」に本格的に向かい合い始める季節は、苦しい。
「焼き直し」ということばが脳内を駆け巡る。
「なぜ?」ということばが山のように「攻めて来る」。
「怒り」に「酔って」は負けだと言い聞かせる。
自分と闘う季節に感謝だ。
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