泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

打楽器の師匠に会う

2009-11-12 12:08:17 | 丹下一の泡盛日記
 昨夜、横浜のオオハラホールでうろの響きの伊藤創さんと純子さんの2人の舞台をみた。出し物は宮沢賢治の「よだかの星」と「なめとこ山の熊」。
 一人が演じるともう一人が楽士で様々な楽器を演奏するという趣向で楽しく拝見。2人とも達者に動き語り演奏していく。
 大人から子どもまで楽しめる舞台だ。
 終演後の宴会で創さんが「演劇じゃなくて芝居なんだ」と語っていたのが印象的だった。
 もっと多くの人に触れてもらいたい芝居だ。

 客席の中に打楽器奏者の橘政愛さんご夫妻がいた。ものすごく久しぶりにお会いした。終演後の宴会もご一緒。
 橘さんとは1985年の「桜の森の満開の下」から様々な舞台をご一緒させていただいてきた。
 「叩いて音が出るものは全て打楽器となる」というのが彼のスタンスで、金属、石、紙、木をはじめ水も楽器の一つだった。

 岐阜公演に行ったとき昼間、長良川を見に出かけた。
 と、橘さんが河原の石を拾って川に投げ入れ始めた。
 ぽちゃん! と音がする。いくつか拾って時間をずらして投げ入れると、ぽちゃん、ぽちゃ、ぽぽぽ、ぽちゃん、という具合に素敵な「音楽」になった。

 85年から10年上演した「建礼門院」では横にいて楽士としてサポートさせていただいた。
 「音楽は結局は全部雑音だから,これ以上の余計な雑音をださずに演奏すべし」など忘れられない言葉がたくさん。
 なので(ご本人はお嫌だろうが)こちらでは勝手に師匠だと思っている。 
 今、プレイバッカーズでミュージシャンとして舞台に立てるのも橘さんのおかげだ。
 
 今日はこれから某イベントでロールプレイのお仕事。スタッフの方はもちろん相手役の方も含め、いいエネルギーの人たちと仕事をするのは幸せだ。こちらも気持ちがぴしっとする。楽しみだな♪
 
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