泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

「タイグ・オケイン」を再発見

2016-09-05 20:06:42 | 丹下一の泡盛日記

とりあえず世間が月曜日な今朝。
例によってふらふらと起き上がり風呂とコーヒー。
出かける予定なし。
そして、ようやく山場を迎えた。
9月24日の題材を14年ぶりの「タイグ・オケイン」と定め、まずは翻訳者のI先生に連絡。
諸手続きを経て14年ぶりに直接お話させていただいた。
使用の快諾をいただく。
感謝。
小さな舞台でもきちんとお願いできたことが嬉しい。
続けてとんちゃん(矢中鷹光)に電話。
久しぶりの会話だったけど、プランを話したら、即座に「それ、面白い!」。
さすが、とんちゃんだ。
最新の音源も送ってくれた。
これが、またいい感じで、たぶん使うだろう♪
「タイグ・オケイン」を調べるうちに14年前には気がつかなかったことが分かってきた。
最初は、月に注目していた。
半月の晩、とあるからだ。
続けて真夜中の12時頃に死体を背負わされ、8時間以上背負っていた、とある。
朝日が云々を考えると日の出は8時過ぎ、それも8時30分から45分くらいだろうか。
インターネットってありがたい。
これを調べると、タイグが不思議な体験をした晩は、12月21日の頃になる。
つまり冬至の晩ではないのか。
冬至は一年で一番夜が長い。
そして翌日からゆっくりと昼が長くなっていく。
何かが新しく生まれていく日として認識されていた。
放蕩息子のタイグが生まれ変わる日、なのだ。
ヨーロッパだけでなく中国でも「冬至」はそのように認識されている。
そしてアイルランドでは、ニューグレンジの丘の古墳(5000年ほど前の)の冬至の朝だけ太陽の光が差し込む仕掛け、のように冬至に特別な意識を持っている。
「タイグ・オケイン」のストーリーは、アイルランドというキリスト教の欧州最後の布教の地の一つであることから、やっぱり2000年前まで未開の地であったこの島国の「何か」と通じているものがあるに違いない。
それを自分の無意識が訴えているに違いない。
そんな作業を延々と続けながら、台本用に原作を全部ワープロで打ち終えた。
稽古が楽しみだあ!
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