泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

HIROSHIMA最高!

2008-10-09 16:32:38 | 丹下一の泡盛日記
 10月8日(水)朝、ロスの空港でデニッシュを食べながら、ふと35年前にタイムスリップしたような気持ちになった。なぜだろう。

 SFに戻りヴイッキーさんのおうちに落ち着く。ふとハンバーガーが食べたくなって出かける。道に迷ったが美味しいチーズバーガーに出会った。そして、その店で拾った新聞のイベント欄で今夜のHIROSHIMAのライブを知った。ころんでもただでは起きないのよ。
 HIROSHIMAは、それこそ35年前にはじめての北米旅行から戻ったころに知ったSFの日系人を中心に結成されたバンド。まだやってたんだ! というのが正直な感想。そして呼ばれている自分を感じる。
 戻ってヴィッキーさんにきくと「え~まだやってたんだ。自分もたくさんレコードやテープ持ってるよ」。ネットで会場を調べると日興ホテルだった。

 実はHIROSHIMAの曲は中学生の時、1回しか聴いたことがない。忘れられない音だった。そして、雑誌には「なぜこれを日本にいる日本人がやれないのか?」と書かれていた。30年以上たった今も切実にそう思う。
 その1回も雑誌で読んで聞いてみたくて、ようやくラジオで聴いたのだ。レコードは高くて手が出ず、ラジオでは自分の聴きたい曲はたいていがなかなか流れてこなかった。

 そしてライブは素晴らしかった。もうかなりの年齢のはずなのに「リード(ギターじゃないよ)琴」のJuneさんの音は過激で深くてせつない。なんてキュートなんだ。
 そしてMCがかわいすぎる。終演後、握手してしまった♪
 若い(新しい)メンバーのパーカッションの和太鼓はどうたたいても和の音がして素敵だ。彼はホーミーでドラムだけをバックにソロもやった。ああ、とんちゃん(矢中鷹光)がここにいたらなあ。

 ロスの空港で思い出した。中学生の頃、聴きたい音楽がラジオからほとんど聞こえてこなくて悲しかった。歌謡曲のアイドルには全然興味が持てなくて。北米に来てみたら好きな曲が普通にスーパーなんかで流れている。ただそれだけなのにうれしかった。
 今回ようやくHIROSHIMAに出会えた。そして、なにか日本人であることに誇りを持てるような気持ちになった。
 そして彼らは日系アメリカ人だ。どうしてこういう音楽を日本にいる日本人がやってくれないんだろう。
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