泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

ラオスのジャングルを象と歩く

2018-06-22 21:04:17 | 丹下一の泡盛日記
今回ラオスのルアンパバーンへ出かけた大きな目的の一つは、象に会うこと、だった。
このセンターでは「象に乗らないで下さい」と訴えている。
そして、象と一緒にジャングルを歩きませんか? というプログラムへの参加を呼びかけている。
M子が見つけてきたのだけど、これはぜひ体験してみたい、と思った。
まあ、いかにも白人観光客が喜びそうな企画ではあるのだけど。
8日(金)、ホテルに迎えにきてくれた車に乗りセンターへ。
幸運なことに他の参加者はキプロス在住のルーマニア人女性だけで3人で参加することに。
往路の車の中で話すうち、ガイドの人が10年間寺で修行していたことから仏教談義に。
後でわかったのだけどルーマニア人女性のAは大学で哲学勉強していたのだった。
「日本の僧侶は酒を飲む」と伝えたら、2人ともびっくり。
「それは本当に仏教なのか!?」
「肉も食うし、妻帯もする」とはとても言えなかった(^o^;;;
いきなりの宗教談義が続くうちにセンター到着。

ここでまず象の生態についてのレクチャーを1時間ほど受ける。
非常に勉強になった。
象が1日に250キロもの食事をするが、40%しか消化しないこと。
象は、そこに穴の空いたビンのようなもので、食べ続けて排泄し続ける。
結果、ジャングルの中に肥料と様々な種子をまき散らすことになる。
そこから生えてきた植物や果実をまた食べることになり、植物にとっては種子を遠くにまき散らしてくれる大事な動物だと。
小舟に乗って川を渡り、象たちにご対面。

最初にバナナをあげる。
このあたり、以前に体験したイルカとの交流と似ている。
その後、ジャングルの中を一緒に歩く。
ガイドの人たちは、そこらへんの葉っぱをちぎったり、なんか丸い実を集めたり。
途中で休憩した時、再び象たちにバナナやサトウキビをあげている時、ふと見るとかごの餅米にたれをつけて食べている。
近寄ると「食べるか?」と。
酸っぱ辛いたれが餅米にあって、ジャングルを歩いた身体が喜ぶ。
傍らにに生えていた葉っぱをちぎって「一緒に食べてみて」。
これがまた合うのだった:)
自分にはまったくわからないのだけど、ジャングルは食べ物の宝庫で。
彼は竹の子も掘り出して帰宅したらこれをスープにするんだ:)とすごく嬉しそう。
ジャングルって面白い。
そして、なんの知識もなく、こんな泥と小川の中を這いずり回って闘うなんて考えられない。
90分ばかりのウォーキングを終えて最後は、象たちとハグして(させてもらって)別れた。
またジャングル体験してみたいなあ。
コメント
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