泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

「葵」の宇佐見さん、素晴らしかった!

2018-02-24 01:29:30 | 丹下一の泡盛日記

タイのB-floorのゲネプロで実際に配られたタイのおみくじ。
「苦労するけど、それはすぐに報われる」のだそうな。
昨日のジャグリングの一つ。ゲネプロ拝見の予定だった笠井賢一さん演出の「葵」と「弱法師」を銕仙会でみる。
いいものを観た!
宇佐見雅司くん、本当によくやった。
手放しで褒めちぎりたい。
今まで見た三島由紀夫の「葵」の中で一番印象的だった。
主演の女優さんもはじめて拝見したが、面白い存在感。
坪井美香さんや戸室加寿子さんも参加している。
そして小田豊さんに30年ぶりくらいで。
アレーホールでの結婚式以来じゃないかなあ。
そして客席に茅根利安さんが!
来るのは知っていたけど、会えるとは思っていなかった。
この天の采配は面白いなあ。

で、飲まない茅根さんはジュースで。
どうしても急逝した大杉蓮さんの話になる。
初めて舞台を拝見したのは1980年だったか。
今の前の建物、木造の銕仙会で転形劇場が再演した「小町風伝」を見に、初めて表参道で降りた。
お店など一軒もない静かな住宅地で凛とした空間が心地よく。
転形劇場が解散になった後、岸田理生さんの企画「猫とカナリア」で大杉さんとご一緒した。
自分はスタッフで。
旧知の京都の無門館(当時)で公演し、夜は酒。
芝居の話で激した大杉さんに「なあ丹下、そうだろう!」と何度も同意を求められた。
楽しい思い出だ。
1997年、ポーランドツアーから帰国しての東京公演を観に来てくれた。
役者の自分ははじめて見ていただいたのだと思う。
終演後、劇場でコップ酒。
「まっすぐな芝居するんだなあ」と褒めていただいたのか、あきれられたのか。
たくさんの同業者が思い出を語っている。
さすが大杉さんだなあ。

コメント
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