泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

役者3人で飲む

2014-11-13 15:30:28 | 丹下一の泡盛日記
昨日、シアターχの劇場での「鯨油」の稽古3日目。
オニールなんて自分には縁がないと思い込んでいたのだけど、アメリカで初めて見た舞台はオニールのテキストを大胆に構成演出したものだった。
それを思い出しつつ挑戦したのが昨年で。
この時も、稽古に入ってみてはじめて自分と重なってくる部分が多いことに気がついた。
今回の「鯨油」も最初はよくわからなかったのだけど、稽古に入ってみてあまりにもデジャブのような。。。
相手役の松川真澄さんも同じことを言っている。
もしかすると大抵の役者に「思い当たるフシ」があるテキストなのだろうか。
恐るべしユージーン・オニール。
なので自分の心の深いところと向かい合わないといけない。
実は、この辺が引っかかっていて稽古の進行に大きな支障があった。

劇場での通し稽古を3日連続で、というのは実に贅沢だ。
その3日目、2回通す。
まだセリフは危ない。
もちろん「暗記」はしている。
相手役の松川さんとの舞台上の生(ライブ)の関係が「うそ」になると出てこない。
そして、この「関係」が生きていた2回目の通しでは松川さんのセリフが怪しくなった時も問題なく進行できた。
ようやく滑走しはじめた。
もちろん初日に飛び立てばいいので、今飛び上がっちまうわけにはいかない。
と、稽古終了後、演出の大内さんが「明日の稽古は休みにしましょう」。
さすがの判断だ。
コロスチームの若い人たちの稽古が始まる中、自分たち年配組は「終了」。
共演の藤田三三三くんと橋和久くんの3人でぶらぶらと秋葉原まで歩く。
小さな中華料理屋で飲む。
今回の稽古が始まってから役者同士で飲むのははじめてだ。
ようやく飲む気持ちになった♪

コメント
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