泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

ボツワナの踊り

2012-01-31 22:09:35 | 丹下一の泡盛日記
自分のワークショップに参加してくださった方のほとんどが「レ~イレ、レーイレ♪」というフレーズで始まる歌いながらのダンスを体験していることと思う。
これが実にウケが良くてある女性は「帰宅してから息子と2人でやりました」とか、ある私立中学校では気に入った校長先生が「夏のキャンプに生徒たちにやらせたいのでもう一度きちんと教えてほしい」と。
もうかれこれ10年はやっている。

これは10年前の2002年、ニューヨークのプレイバックシアターの学校に参加したときにボツワナから来た俳優BMに教わった。このBMとカナダ在住でスイスの劇団のメンバーのA(彼の経歴は、まるで仙台から東京の大学に行き、名古屋で就職して今青森在住、という感じで欧米の都市名が羅列される)と自分の3人が、舞台人ということもあり意気投合。やはり舞台女優のHやMちゃんも加わり、まあ夜な夜なビール飲みつつ色々と。。。。思い出はつきない。

あの夏、五大陸から来た仲間たちとワークショップで10日間を過ごした。
相手役のイスラエル人との2人の場面でニュージーランド人の先生に1時間近くしごかれたことがある。
最後に「もっと英語を勉強しなさい」と言われた(-_-;;;
彼女とは昨年11月にフランクフルトで再会した。

みんなで「だるまさんがころんだ」をやった時のBMの動きは忘れられない。
気配がまるでないまま近寄ってくるので鬼の自分は恐怖すら感じた。後で聞いたら彼の苗字は「狩人」という意味だそうで。サバンナの中で狩りをしていた一族の出身なのだった。
BMは「レイレ」を教えながら「レイレ」は「story/物語」という意味だよ、と教えてくれた。

その彼からフェイスブックを通じて連絡があり、10年ぶりに(フェイスブックでだけど)話した。
お前に教わった「レイレ」をたくさんの日本人が知ってるぞ、と書いたら、「俺が教えたんだっけ? もう昔の話だから覚えてないよ~」と。
「他にも色々あるから(実は10年前にも4~5曲教えてもらっている)、CDに入れて送るよ」。
「お願い! 住所はここね」。
さて、どうなるかな。。。
フェイスブックで問いかけて返事が来るまでに3週間はかかったもんな。。。

BMは今ボツワナのテレビ局でディレクターをしているそうだ。
自分が朝食に炊いた米の粥を一緒に食べながら「ボツワナでは米は祭りの時にしか食べない。こんな美味しいものを日本では毎日食べてるんだ」とぽつりと言ったのが忘れられない。
いつかボツワナに出かけて再会し、一緒に「レ~イレ♪」と踊りたいなあ!



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ドキュメンタリー映画「Make Believe」に感動

2012-01-31 09:45:15 | 丹下一の泡盛日記
昨日、午前中にようやく光フレッツの工事、旅で受け取れなかった仕事の書類などが届く。
同時に野菜カレーなんかも煮込んでばりばり全開モード。
「さあやるぞ!」。
んが、なんだか、あちこちが、滞る。

必要なケーブルなどを買いに出て、ついでに色々と買い込んで戻ってお腹がすいたので野菜カレー。

玉ねぎベースに人参とズッキーニ、ナス、ニンニクの茎、しめじ、エリンギ。
コクが足りないのでご飯に溶けるチーズ♪

その後も、なんか仕事がはかどらず。
アクシデントまでおきて大騒ぎに。
連絡待ちの間、出来ることをやろうとするが、さすがに細かい事務に手が出ない。。。
結局電話は鳴らなかった。。。

夜半、世界的なマジシャンに成長した原大樹くんのドキュメンタリー映画「Make Believe」を観る。
http://trailers.apple.com/trailers/independent/makebelieve/
カナダや米国の映画祭で受賞したもので、日本では未公開。
先日熊野で大樹くんがDVDに焼いたのをくれた。

感動した。
いや、大事な友人がメインになっているからではない。
このドキュメンタリーかなり面白い。
すっかり入れ込んでしまった。
とにかく10代の様々な子どもたちの一生懸命がすごいのだ。
1日5時間練習、365日休みなし。
これが課せられたものではなく本当に自分が好きで好きではまってしまっているから。
そして、それを評価してくれる大会が存在することにある日彼らは気がつく。
こういうところ、アメリカは素敵だと素直に思う。
参加者はアメリカからだけでなく世界中からやってくる。

大樹くんが今や世界レベルになっているので(日本ではまだブレイクとまではいってないかもしれないが)、日本公開が検討されているそうだ。
最初から世界を夢見てきた彼、でっかいよ。
ドキュメンタリーには自分にもなじみのある熊野の風景や母でもある天女神楽団の“大御所女優+歌手”原美音さんも登場する。
お勧めの映画です。
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