泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

「工業製品」は食べたくない

2012-01-19 09:55:47 | 丹下一の泡盛日記
あれはいつのことだったか。
テレビで見たので、まだ20世紀の頃。
透視能力をもつ3人のアメリカ人が来日して行方がつかめないオウム真理教の3人の行方を透視する、と。
逃亡中の女性1人については3人とも「すでに死亡している」。
そして最近出頭した平田容疑者については「フィリピン南部のゲリラに匿われている」とのご宣託だった。
報道によれば平田容疑者は逃亡期間中に国外に出たことはないという。
ま、そんなもんかなあ。
自分は100歳近くまで生きるというご宣託も、ま、そのつもりで生きていくとそうなるってことなのかな。

円が高い。対ユーロも対ドルも。
ヨーロッパ行きたいなあ♪
ま、自分の場合は元々の資金が限られているから大して恩恵はない、とも言えるし、だからこそ、とも言える。
日本国内の経済が停滞しているとめそめそしているうちに欧米は本当に深刻なことになっている。
だから「円が高い」ので「円が強い」とは言えない。

そしてどうして日本にはいまだにアメリカに対するあこがれがあるんだろう。
なぜこの時代にアメリカの真似をするのだろう。
自分にとって今のアメリカは重く暗い張りぼて社会だ。
先日ネットで「世界の国の給食」をみたが、袋にパックされた「工業製品」ばかりで、見ているだけで胃がおかしくなりそうだった。
韓国の給食、美味そうだったぞ♪
フランスの給食、フレンチフライがメインでびっくり。

今のアパートの1階は大きなスーパー。
そこには出来あいの総菜が山のように積まれている。
それを「主婦」と思しき人たちがざくざくと購入している。
自分のように材料としての野菜や豆腐を買う人は少数派に見える。

かつての住処、新宿の西落合近くに小さな食料品店があって、その店の台所でつくられたと思われるお惣菜がたくさん積まれていた。
自分には縁のないものだと思っていた。
ある時、昼時に通りがかると、そこにはたくさんのお年寄りが集まっていて店員とにこやかに会話しながら一人分の煮物や焼き魚の切り身、時にはおにぎりを1個、など買っていたのだった。
地域の中でこの小さな店の存在は決して小さなものではなかったのだ。
もしかすると、そのうち自分もここでおかずを買うかも、と思った。

それとはずいぶんと状況が違うように思う。
もうちょっと「美味しい生活」をしようとは思わないのだろうか。
それともそのお惣菜が「美味しい」のだろうか。
コメント
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