泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

足元をみつめながら太陽を見上げる

2008-10-31 22:11:41 | 丹下一の泡盛日記
 昨夜、興奮して飲みすぎたせだろう。胃が痛くて目が覚める。今日は酒を抜く日、と決める。
 午後、都内で再来週のイベントのリハーサル。3年前に参加させてもらったものからアンコールがきた。素直にうれしい。
 帰宅するとかみさんはベッドの中。4日連続で仕事したのでブレーカー落ちて閉店状態。娘2の帰宅を待って晩ご飯。チャーメンと餃子、スープ。

 自分の気持ちは来週の名古屋でのジョナサンのコンダクティング公演を跳び越して沖縄公演に。あ、その前にシェイクスピア朗読会を横浜で。その夜はスクール・オブ・プレイバックシアター日本校10周年を記念してパフォーマンスとパーティーがある。
 やっぱりまだまだだ。目の前のひとつひとつをこなしていくしかないね。

 こないだ日経新聞の「私の履歴書」で「高い山に登る時は足元をみつめて一歩一歩。時折山頂を見るときは、頂でなく太陽を見て、あそこまで登るのだと自分に言え」とあったが、大学生まで山登りをやっていたのでよくわかる。

 自分はひ弱で人のペースについていけなかった。だから一人で歩くことにした。地図を読んだり天気図を引いたりという様々な技術は身につけていたからしばしば一人で小さなテントを担いで旅をした。
 そして一人でゆっくり歩いていくと結果人と同じタイムで歩いていけることがわかった。
 はじめてアパートを借りた時も台所には何もなくて山で使うコッヘルでラーメンをつくり、ホーローのカップでお茶を飲んだ。なんだか山旅の延長のようだった。かみさんと一緒になるまで、その旅が続いていたのかもしれない。
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ハリウッド映画にぶちきれる

2008-10-31 00:59:25 | 丹下一の泡盛日記
 今朝、へろへろしながら起きると「!」な時間。子どもたちは勝手に朝ご飯を食べて出かけていた。うう、すまん。。。(今日は午後から仕事のかみさんはもちろん寝ている)

 のろのろと仕事をすすめて夕方横浜に集合。娘2とCちゃん、かみさんの4人でかみさん推薦のハリウッド映画をみた。アクション物でドンパチやかましいタイプ。主演が自分の好きな女優だということも考慮しての選択だったらしい。

 そして見ているうちに次第に不愉快になってきた。最後には激怒状態に。
 大体がR15指定でFことば連発。かみさんと二人ならいいが子ども二人も(当たり前だが)英語を理解するので、こんな汚いことばばかりの映画は一緒に見たくない。
 何よりも暴力を肯定していると思える内容が自分の主義とは正反対だった。またねずみに小型爆弾をつけて放す戦略も不愉快だ。ペットとしてかわいがっていたかと思うと爆死させる。
 それをするのがロシア人という設定なのも「?」だ。自爆攻撃を連想させるのだが、ねずみがかわいそうになる。
 
 様々な局面で自分は勝手に「裏メッセージ」を受け取ってしまった。
 ハリウッド映画は半分が国策映画だという。米国は第二次世界大戦後も常に戦争状態にある。「ここまでやるか」という国策映画もあるが、実は少しずつメッセージを浸透させるような映画も多いと聞く。
 自分は戦争物やアクション物はあまり見ないので、ちょっと驚いた。
 今回の金融危機で大もうけした人が結構いるという話を聞いたり、ユーロバブルが崩壊した理由などを読んだり考えたりするにつけても、今は21世紀であって20世紀ではないという時代の変化を意識せざるをえない。

 頭から湯気出している状態になっていたので映画館の中から娘2が感じ取り「もういや!」状態に。
 居酒屋に移動して晩ご飯。自分は焼酎ロックでちょっと気持ちを静める。が、やっぱり納得できない。米国は志願制だ。徴兵制ではない。こういう映画をいくつも見て志願していくんだろうな、と思ってしまう。

 以前自衛隊がイラクに行くとき「誰かを守るために自分を犠牲にする崇高なお仕事」と言った人がいた。そんな状況にしたのは誰なのか、という視点が抜けていると応えた。そしていったい誰を守るんだろう。
 まあ、とにかく自分の勝手な投影であることはわかっている。この怒りはどこから来ているのだろうねえ。困ったものだ。
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