泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

トゥーランドット稽古場から

2008-07-24 00:33:27 | 丹下一の泡盛日記
 トゥーランドット稽古2回目。(実は自分はあと3回しか稽古できないのだ)もちろん台本もって立ち稽古。
 「トゥーランドット」は、ご存知のように中国の絶世の美女の王女トゥーランドットが出すなぞを解き彼女と結婚する若者の物語。若者は王女のなぞを解いたが彼女の拒絶の心に、今度は自分がなぞを出す。さて王女は。。というストーリーだ。
 最初にこの作品を見たときは、西洋人のアジアへの無理解と思い込みに不愉快な気持ちになった。ちょうど「蝶々婦人」に触れたときのように。
 あれ、なんだ同じ作者じゃねえか。というわけでプッチーニは好きになれない。

 この作品になぜ演出の田辺さんがこだわって上演し続けるのか謎だったが、前回のみなとみらいの埠頭での公演ではじめて彼のおもいがわかった気がした。
 未知の世界へのあこがれ、探求し続ける好奇心。これは演劇の世界にはまり込んでしまった彼自身のストーリーなのだ。
 飲み屋でこの話をすると田辺さんはニヤニヤするだけだった。

 高校生たちは本当に一生懸命だ。稽古で巻き込まれていい汗をかいている。
 自分の役は「若者」の父、流浪の王。いつになく「お芝居」しているが、久しぶりでなんだか楽しい。
コメント
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