5月31日は、森林デーでした。
5月31日(土)は、午前9時40分から長野市飯綱高原で開催された県主催の「ふるさとの森づくり県民の集い」に出席。
その後は、午後から長野市鬼無里の字矢下や字原で県林業公社が行っている「分収造林」の現地調査に行き、ほぼ一日が森林デーでした。
そして、この日は、朝から小雨が時おり降るあいにくの天候で、飯綱高原や鬼無里の山頂は標高が高いため、カッパを着ていても肌寒く大変でした。
そんな中、「ふるさとの森づくり県民の集い」には約1千名が集まり、開会式典の後、約2千本の「山ぼうし」や「山桜」、「シナノキ」等の苗木を3人一組で植樹しました。
植樹(植林)は、参加した各団体ごとに分かれて行いましたが、私は主催者と来賓のグループで、他に参加した議員と楽しく作業をさせて頂き、その後は寒いので早く終わらせようと思い一人で植林しました。
すると、背後から「経験豊かそうで、さまになってますね。教えて下さい。」との声が聞こえるので後ろを振り向くと、そこにいたのは村井知事でした。
私からは、「ええ、子供の頃から区有林の植林や下草刈りなど参加しないと出不足料をとられますから、参加していましたので。」と答えると、知事は「一緒に植えましょう。」と言って近づいて来ました。
でも、知事の背後には「みどりの少年団」等の子供達がいましたので、私は子供達に「はいはい、知事さんと一緒に植えて」と言って譲りました。
この日の開会式典会場周辺には幾つかのテントが貼られ、展示や周辺市町村の名物などが販売されていました。
植林が終わり、私はそのテントの一角で主催者が無料で用意した「豚汁」を持参した「おむすび」と一緒に頂きました。
この豚汁が具沢山でもあり、身体か冷えていたためとても美味しく、主催者の気配りに感謝しました。
植林終了後は、県森林公社労組の皆さんと長野市戸隠支所で待ち合わせ、同公社が鬼無里地区で行っている「分収造林」団地の状況や獣害状況について、ご案内頂きました。
「分収造林」とは、森林土地利用者に変わって造林育林者、費用負担者の三者で収益を一定割合に分ける契約をした林野(広辞苑)のことですが、この内、林業公社は造林育林と費用負担を担っています。
しかし、木材価格の低迷により林業公社の運営は厳しい上に、このところのクマや日本鹿等と思われる獣害により、造育林した樹木が荒らされ枯れてしまい、「分収造林」の団地を幾つか解消せざるを得なくなるなど二重の打撃を受けており、将来展望が脅かされています。
クマが食べ荒らしたと思われるスギの木
こうした獣害に林業公社では、下記の写真の様に樹木にテープを巻き対策を行っていますが、1ヘクタール5万円の国や県の補助金が平成18年度から補助対象となりましたが、実際は7万円の費用がかかり、木材の価格低迷の現状から厳しい林業公社の運営の上乗せ負担であり何らかの対応をして欲しいこと。
また、分収林として当初50年間と契約したとしても価格低迷により収益が見込めないため期間延長をしようとしても、当初の契約者が死亡しても「森林に価値が無くなっているため」相続登記が行われていない事例が多いこと等々が分かりました。
茶色くなりはじめた木が獣害で枯れてしまうスギ
今日、経験したことは、農政林務委員として、しっかり本会議や委員会審議に反映して行きたいと思います。
なお、午後6時からは若穂地区の県政報告会に参加しました。