11月6日(水)は、会派の視察で大分県に伺いました。
視察項目は、世界農業遺産に認定された国東半島宇佐地域についてとエネルギー政策についてでした。
まず、世界農業遺産に認定された国東半島宇佐地域については世界農業遺産は、元々は発展途上国を守るため2002年に創設されたが、2013年には日本の国東半島宇佐や阿蘇、静岡県の掛川など6地域が認定され、現在11カ国25地域となっている。
世界農業遺産は、次世代に継承すべき伝統的な農業の「システム」を認定し、その保全と持続的な利用を図るもので、国東半島宇佐地域では日本一の原木しいたけ生産や、日本で唯一の水稲作とシチトウイを組み合わせた生産をはじめとする多様な農林水産業が行われているシステム等が評価された。
遺産に認定されたことにより地元の関心も高まり、次世代へ継承して行く取り組みがはじまっているとのことでした。
長野県においても、棚田など貴重な資産があることから検討する価値があると思いました。
エネルギー政策については、再生可能エネルギーの供給量は大分県が日本一で、長野県は2番目。この内訳は長野県が小水力発電が多いのに対し、大分県は地熱発電が多くを占めています。
今回は、この地熱発電を中心にお話をお聞きしました。
大分県では「エコエネルギー導入促進条例」による「新エネルギービジョン」を策定し、様々な分野での導入目標を定め、産業育成も含め事業を推進している。この内、地熱については九州電力などの大規模集中型から分散型の拡大に力を入れエネルギー産業の育成などに取り組んでいる。
中でも興味を持ったのは、自噴する温泉の勢いを2つのタービン羽根に投入し温泉の持つエネルギーを最大限利用する「湯けむり発電システム」の開発で、近く実用化するとの説明でした。
このシステムが長野県でも活用出来ないか、注意深く見守って行きたいと思います。
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