民主、前ダイエー会長擁立へ
横浜市長選に林文子氏
8月7日夜の共同通信のネットで、下記の報道がありました。
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■横浜市の中田宏市長(44)の辞職に伴う市長選(30日投開票)で民主党神奈川県連は7日、緊急役員会を開き、前ダイエー会長で東京日産自動車販売(東京)社長林文子氏(63)を擁立することを決めた。林氏は無所属で出馬し同党が推薦する方針。早ければ8日にも党本部に推薦要請する。
自民党市連は外資系証券会社元役員中西健治氏を軸に調整を進めており、市長選は国政と同じ与野党対決となる見通し。
ただ、民主党市議団は6日に総務省出身の阿部守一横浜市副市長を推す方針を確認しており、林氏擁立に反発。衆院選にも悪影響を及ぼしそうだ。
民主党県連の花上喜代志幹事長は記者会見で、林氏について「民間で積んだ経験や知識を幅広く持っており、財政問題など市政の課題を克服できる候補」と話した。林氏は近く社長を辞任するという。
花上幹事長は「外部から改革を進める人への期待が高い」として、阿部氏が中田市長に請われて副市長に就任した経緯などが最終選考から漏れた理由だったことを示唆した。
共産党県委員会は7日、党県常任委員の岡田政彦氏(43)を公認候補として擁立すると発表した。
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また、他の報道では時事通信が「自民党横浜市連は、元JPモルガン証券副社長の中西健治氏(45)を擁立する方向で県連と調整しており、与野党対決型選挙となる見通し」とし、読売新聞が、「自民党横浜市連は外資系証券会社元役員、中西健治氏(45)の擁立に動いており、本人の最終決断を待っている。中西氏はJPモルガン証券副社長などを経て、今年7月から横浜市内の環境コンサルティング会社の顧問を務めている。」とし、民主党が擁立を決めた林氏について「自動車セールスの現場から外車販売会社『ビー・エム・ダブリュー東京』社長などを経て、05年に経営再建中だったダイエーの会長兼最高経営責任者(CEO)に就任。同年、米経済誌『フォーブス』の『世界で最も影響力のある女性100人』に選ばれた。」とも報道しています。
民主党のこの対応については、横浜市議団が副市長である阿部守一氏を推す方針を決定し阿部氏も前向きでしたが、そこに民主党本部から衆議院選と同日に行われる選挙でもあり、まず衆議院選挙を意識してかクレームが入り、『世界で最も影響力のある女性100人』という知名度のある方を選択したのかと思います。
選挙に勝つ【知名度・学歴・お金】ことと、政治には金が必要という民主党の小沢戦略(体質)による候補決定過程と思いますが、例え大きな政令指定都市で民主党として重要な選挙であったとしても、民主党の横浜市議団が候補に相応しい人物として推した人を、民主党本部が他の候補者をぶつける行為は、地方分権と言いながら中央集権的体質そのものなのかも知れません。
それにしても、阿部氏の場合は運にめぐまれませんね。
今後の対応について、横浜市長選への民主党の候補擁立過程で阿部氏と民主党の間だで何が話し合われたかは分かりませんが、私としては今後の推移を見守りたいと思います。
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