Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

ハッピーパプリカ

2020年07月20日 | コレはもうアレしか

原稿書きやら校正やら。

やってもやっても終わらないのは、いつものこと。

コロナの陽性者が増えようと、

GO TOキャンペーンがアレな感じになろうと、

目の前に迫りくる締切は一向に緩むことはないのです。

 

ぶちゃひしゃげちゃれい!

 

と叫び(叫んでません)、仕事場を飛び出し(これはホント)、

コレはもうアレしかない、と、

仕事場近くの商店街にある、それはそれは怪しげな

アジアンフードの店に逃避するのでした。

 

 

おお。目玉焼きが乗っているだけで、

どうしてこんなに幸福感が湧いてくるのだろうか。

バジル風味の鶏挽肉炒めと、

ほとんど生のピーマンが絶妙で、美味でした。

 

さらに逃避は続き、近くのブックファーストに移動。

ハルキ先生の短編集が出たなあと横目で見つつ、

「すいませんねえ、へっへっへ」と

レジのお姉さんに言いながら(ウソです)文庫本を2冊ほど購入。

にやけながら(これはホント)仕事場に戻るのでした。

 

人生、ずっとにやけながら生きていければいいのに、

と思いながら、仕事場に戻る。いや、もう少し逃避しようかな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

特出しの悔恨

2020年07月19日 | 日々、徒然に

森崎東監督のものすごい傑作とは、

98年に公開された「ラブ・レター」。

浅田次郎原作で、主演は中井貴一。

 

 

主人公は、裏ビデオ屋の店長をしているヤクザもん。

人の好いところがあり、悪人になりきれない男を中井貴一が好演。

そんな男が、中国から密入国してきた女と偽装結婚することになる。

戸籍を貸しただけで、何の交流もなかった女だったが、

その女が死んだという知らせを受け、戸籍上は夫なので、

遺体を引き取りに行く羽目になってしまい、

映画は一転、ロードムービーへと展開する。

その過程で、初めて知るその女の出自や、

日本でどんなことをさせられてきたのかが浮き彫りになっていく。

 

「ラブ・レター」という題名にあるように、

女から主人公に宛てた手紙が読まれる場面は、涙を禁じ得ない。

主人公とさほど変わらない半端モンである観客(自分も、だ)は、

何の言葉も出なくなってしまう。

抒情的な演出のもと、スクリーンに哀しみと怒りが充満し

これでいいのか。お前はどうなんだとに問いかけてくる。

まさにものすごい傑作であり、ありがとう森崎監督、

映画館でかかったらまた見に行きます、と。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

特出しの真相

2020年07月18日 | 日々、徒然に

名作や傑作だらけの森崎東監督だけど、

特に印象に残っているのが、

東映で撮った「喜劇  特出しヒモ天国」かな、と。

 

 

ストリップ小屋にうごめく

怪しげなヒモ男たちと、腐れ縁でつながったストリッパーたち。

彼ら彼女らの阿鼻叫喚なエピソードを、

サラリーマンからドロップアウトした支配人で

のちヒモになる男(山城新伍)の目で描く。

 

その視点は限りなく優しいけれど、

ふだん虐げられた人たち、今の言葉で言うと

エッセンシャルワーカーな人たちの

悲惨な状況を笑い飛ばそうとしながらも、

笑ってる場合じゃねえよ、と突っぱねるような演出の凄み。

森崎作品に通底する、

世の中への怒りというか。差別への反発というか、

大きな権力に対する嫌悪感みたいなもの。

 

でも、そうしたテーマが声高になる前に、

映画としてとにかく面白すぎるわけで。

登場人物が逸脱した魅力に溢れていて、

泣いて笑って、ああ楽しかったなあという幸福感。

 

松竹から干されてフリーとなった監督が

慣れない東映で撮った本作は、

山城新伍や川谷拓三の大活躍で一気に東映テイストになりつつ、

にっかつロマンポルノの名花とも言える

芹明香のストリッパーぶりが、なんとも哀切でたまらない。

 

ということで

森崎作品の中でも「特出しの一本」かな、と。

 

実はもう一本、

森崎監督にはものすごい傑作があるのだけど、

それはまた追って書きます。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

特出しのひと

2020年07月17日 | 日々、徒然に

森崎東監督…。

 

 

 

 

享年92。その訃報に「ああこの日が来たか」と思ったけれど、

遺作が13年の「ピコロスの母に会いに行く」だから、

晩年は寡作だったとはいえ、80歳過ぎても現役だったんだな。

それで森崎監督の映画ポスターを上に張っていたら、

なんだこれは、名作ばかりではないか。

他にもあの映画とかこの映画とか。

ものすごい名監督だったことをあらためて思い知るのでした。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トラブル・イン・マインド

2020年07月16日 | いやはやなんとも

GO TOトラブル、もとい、トラベルキャンペーン。

陽性者が急増している東京都は除外するという報道が。

 

つまり、東京から他県に行ったり、

他県から東京に来るような旅行はダメよ、と。

でも、たとえば横浜まで旅行にやって来た人が、

ちょいと東横線に乗って渋谷に

遊びに行ったらどうなるのだろう。

そもそも、都民はGO TOな割引きなど気にせず、

普通に他県に旅行に行ってもいいんだよね?

でも、ふたりで旅行に行ったとして、たとえば一人が埼玉の人で、

もう一人が都民だった場合、

 

「あたい一泊1万2千円よ」

「あらまあ、あたい埼玉だから8千600円になったわ。うしし」

「あんた、あたいに喧嘩売ってんの?」

「あんたが都民だから悪いのよ」

「なんですって、キイー」

「やったわね、キキイー」

 

てなことになってしまうんじゃないだろうか。

 

なにもかも、根本からアレのようで、

ここは弟に一喝してもらうしかないようですな。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハムカツの夢さめて

2020年07月15日 | 日々、徒然に

ハムカツで浮かれている場合では、ない。

 

コロナの陽性者が、東京では連日100人以上の高止まり状態。

緊急事態宣言が解除されて1か月半ほどで第2波がやってきた。

というか、そもそも第1波は終わっていたのかという

突っ込みをしたいところなのだけど。

 

再びのパンデミックから逃れられない状況で、

じわじわと押し寄せる経済的ダメージの影響に加え、

さらに大雨が続いているわけで。

GO TOキャンペーンで散財しようなんて人、いるんだろうか。

そもそも散財する御足(おあし)がありませんぜ、旦那(←誰?)。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この胸の熱い想い

2020年07月15日 | コレはもうアレしか

やってもやっても終わらない仕事に、

もう限界じゃあ。ぶちゃひしゃげちゃれい!

と叫び(ウソです)、これはもうアレしかないと

仕事場を飛び出したと思いねえ。

 

 

そう。アレとはコレのこと。

仕事場から歩いて5分のところにある居酒屋Eのランチ。

 

ふっふっふ。

何の変哲もないミックスフライ定食だと思うかもしれないが、

どんなフライがミックスされているか、答えてみるがいい。

 

正解は。

アジフライ。

コロッケ。

そしてハムカツ。しかも2枚。

 

世界広しといえど、

ミックスフライ定食にハムカツが仲間入りしているのは初めて見た。

この定食に感動したのが、確か半年ぐらい前。

以来、やさぐれてどうにもならなくなったら

駆け込もうと思っていたのだけど、コロナでなかなか行けず。

ようやく今日の日を迎えることができたという。

 

ただ、ハムカツ2枚は自分の胃の許容範囲を超えたようで、

けっこうな胸やけがするのだけど、それはまた別の話。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の目は流れ星

2020年07月13日 | たまには音楽でも

ボブ・ディラン「ラフ&ロウディ・ウェイズ」を聞く。

オリジナルアルバムとしては8年振り。

全英チャートで1位。全米でも2位だという。

コロナ禍のなか、

先行シングルの「最も卑劣な殺人」が初の全米ナンバーワン。

時代はますますディランに風が吹いているのだろうか。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ライブラリー賛歌

2020年07月12日 | 日々、徒然に

資料本が必要で、自宅近くの図書館と

仕事場近くの図書館に行き、4冊ほど借りる。

 

図書館は貴重だ。

自分たちのような二級(三級か?)市民に残された

数少ないインフラだなあとつくづく思う。

ワイズマンのドキュメンタリーとか見ると、

日本の図書館も、もっといろんなコトができると思う。

とはいえ、司書さんたちは現状で目一杯なんだろうな。

 

そういえばエミリオ・エスベテスが監督した

図書館の映画が上映されるみたいだし、

やっぱりいいな図書館、と思った次第。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クラスターの街へ

2020年07月11日 | 日々、徒然に

何か月ぶりだろうか。

実に久し振りに池袋の街を歩く。

新宿と並び、コロナで最もデンジャラスな街と言われていて、

でも都知事には、新しい生活様式でよろしくね、

と言われている状況のなか、

東口にあるイベント会場に向かう。

 

 

かつて豊島公会堂があったところを歩く。

このあたりには、それはそれはやさぐれた公園があったのだけど、

すっかり舗装され、コンクリートの更地になっていて、

お洒落な売店なんかがあって、すっかり変わっちまいましたな。

豊島公会堂も近未来なビルになっていて、思わずマスクを取って、

口をあんぐり開けて見上げてしまいました。

 

このあたりは再開発されて、ハレザ池袋と言うそうな。

自分にとって池袋といえば、旧文芸坐に務めていたEと

毎週のように飲んだくれていた街。

今となっては隔世の感だなあ、と思いながら、

イベント会場に向かうのでした。

あの頃は良かったなあ、とは言わないけれど、

コロナがなかった分、まだマシだったかも、と。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする