Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

監禁と滑稽

2019年11月05日 | 日々、徒然に

山谷初男さん…。

 

「やすらぎの郷」で普通に出ていて、

ああ、お元気なんだなあと思っていたのだけど、いきなりの訃報。

 

 

やっぱり若松孝二監督の「胎児が密漁する時」の

マザコン監禁男がいかがわしくて、なんとも強烈だった。

あとよく覚えているのは、神代辰巳監督の作品群。

「女地獄 森は濡れた」のサディストぶりとか、

「四畳半襖の裏張り」の滑稽きわまる噺家とか、

「赫い髪の女」の軽妙な浮気男とか変幻自在。

つい先日まで、神代監督の特集を

渋谷のシネマヴェーラでやっていたのだけど、

行っておけば良かったなあ、と後悔先に立たず。

バイプレイヤーとして、

長らく日本映画を支えてくれた俳優さんだった。

 

年齢を重ねてからは

「キッズ・リターン」のボクシングジムの会長役など、

人情味のある役どころにもいい味を出していた山谷さん。

その独特の存在感は忘れようったって、忘れられません。

またスクリーンでお会いしましょう。しばしのお別れです。

 

 

 

コメント
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