Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

まどろみの誘惑

2007年04月15日 | 映画など
髪を切る。
最近は忙しいのもあるのだが、
千円カットの店で済ますことが多い。
今日も、そんなノリで髪を切る。
しばらくちゃんとした床屋に行ってないな。
1時間ぐらいかけて、ゆったりと髪を切るなんて、
結構、贅沢なことなのかもしれない。

髪を切るだけではない。
シャンプー、ヒゲ剃り、ドライヤー。
床屋ならではの段階がいろいろあって、
それはそれで楽しいものなのだ。
ちょっとしたマッサージや耳掃除も心地よい。
昼下がりに、まどろみながら、
頭の手入れをする贅沢。
流れてくるラジオが子守歌のようだ。

思い出すのが、パトリス・ルコント監督の『髪結いの亭主』。
中年男が、理想の女と結婚し、
髪結いの亭主として、
ただひたすら自分の美しい妻を愛し続けるという、
男から見ると、まさに理想というか妄想というか。
全編、まどろむために作られた映画だと思う。

Le Mari de la Coiefuse(1990)

床屋は「まどろむ」ためにあるものだと思う。
この感覚は、千円カットの店では味わえない。
次回こそ、ちゃんとした床屋に行きたいものである。

コメント
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