Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

シャープネス礼賛

2023年08月08日 | 日々、徒然に
おそらく映画史上
最高のカーチェイス。
シャープという形容が
これほど似合う映画もないだろう。


ウィリアム・フリードキン監督。
享年87歳。この監督、映画のために悪行の限りを
尽くした人だったらしいことが
さまざまなタイムラインで流れてくる。
それはたぶん本当のことなんだろう。

ジャンヌ・モローと結婚(2年で離婚)
していたというだけで、なんかすげえ監督という気がしていた。

ともあれ、
「フレンチ・コネクション」(1971)が
嫌いだというシネフィルに会ったことがない。
泥臭い肉体派刑事ポパイの体を張ったアクションと、
ドキュメントタッチの映像が相まって、
なんとも痛快でスリリングな刑事アクションの傑作だった。
ジーン・ハックマンとロイ・シャイダーの
絶妙なバディ感と、悪玉フェルナンド・レイの
小憎たらしさがなんとも魅力的。

思えば、映画には監督という役割の人がいて、
その人次第で映画の個性が
まったく違ってくると知ったガキンチョの頃、
最初に名前を覚えた監督の一人だったような。
だって「エクソシスト」の監督だから、
それは覚えるでしょう。

個人的には「恐怖の報酬」と「ブリンクス」が大好きで、
本当に傑作だと思うのは上記の「フレコン」と
85年の「LA大走査線/狼たちの街」だ。


ハイウェイを逆走するカーチェイスに驚愕し、
悪役のウィレム・デフォーの
狂気と色気にやられたというか。
あのですね。この映画、浅草中映という
洋画3本立ての、それはそれはやさぐれた映画館で
ハル・アシュビー監督「八百万の死にざま」と
一緒に見たんですよ。やさぐれ傑作2本ですよ。
ちなみに、あと1本は「キングコング2」、
いや、ゴールディー・ホーンの「ワイルドキャッツ」だったかな。
どれもこれも面白かったですよ。ほんと。

閑話休題。
そんなおっさんの思い出はどうでもいい。

フリードキン監督、じつは新作を撮っていたらしい。
詳細は不明だけど、日本で公開されるんだろうか。
ともあれどこかの映画館で
「フレコン」と「LA大走査線」
「真夜中のパーティ」と「クルージング」
の二本立てをやってくださいな。よろしくです。

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