Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

肉体と魂

2014年01月25日 | ささやかな幸せ
アトリエ・ダンカンプロデュース。
「有頂天家族」のことをもう少し。

森見登美彦さんの小説は
独特の言葉使いとリズムがあり、
非常に心地良い知的快感が得られるというか。
そんな森見さんの「有頂天家族」も、
狸の一族が京都の街を所狭しと暴れ回るスピーディーな小説だ。

アトリエダンカンによる本作の舞台化は、
小説に出てくる登場人物のセリフはもちろん、
地の文もまるごと引用しながら、森見ワールドを再現していく。
役者さんたちも、ひとつの役だけではなく、
複数の役をこなし、舞台を縦横無尽に駆け回り、歌って踊る。
舞台装置はシンプルだが、そんなことは全く気にならないほど、
役者さんたちの一挙手一投足に目が離せない。

狸の三兄弟が織りなすドタバタと、
亡き父親の狸が子供たちに遺した愛情あふれるメッセージに
ほろりとさせられるクライマックスまで、途中休憩をはさみながら
2時間半以上、テンションが高いまま突き進む。

芝居を見たのも久し振りなら、
本多劇場に来たのも10年以上前かもしれない。
仕事がらみではあったけど、堪能しました。
席を手配していただいたG社のSさんに感謝。ありがとうございました。

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