Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

転がり出てきたオバケ

2023年07月14日 | たまには音楽でも
スピッツ「ひみつスタジオ」を聞く。
前作「見っけ」から3年半振りの新譜。
卓越したマサムネのメロディメーカーぶり。
無骨にうなる田村のベースと
軽くも重いテツヤのギター。
崎山のドラムの手数と足数を楽しんでいたら、
近年のベスト作ではないかという確信がひしひしと。


ファンと一緒に年齢を重ねてきた、
ということもあるのかな。
皮肉かつ辛辣な内容が多かった
マサムネのねじれた歌詞世界も、
ずいぶん丸く穏やかになってきたというか。

02 跳べ
ミディアムなナンバーが多い今作では珍しく、
軽快かつ激しいロックンロール。
「ここは地獄ではないんだよ」という歌詞に、
そうか、そうだよな、と納得したりする。

06 オバケのロックバンド
自分たちを「オバケ」と言い、
これまで応援してくれたファンへの挨拶という感じの曲。
メンバー全員がボーカルを取っているのも微笑ましい。
今年のツアーでたぶん演るだろうから、
きっと盛り上がることだろう。

07 手鞠
意固地な恋人の心を溶かそうとするような歌詞。
サビの「可愛いね手鞠」というフレーズが
しつこさ一歩手前、というか、
さわやかだけどねちっこい、というか、
スピッツの曲ってよくよく聞くと変な感じがある。

03 大好物
04 美しい鰭
09 紫の夜を越えて
11 ときめきPart1

といったタイアップ曲やシングル曲は
もちろんいいのだけど、他の曲も個性的で飽きさせない。
しっとりなバラードが1曲もないのも珍しく、
最初から最後まで爽やか&軽快さが際立つ全13曲。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 魔物が跋扈する街 | トップ | ラーニング・トゥ・フライ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

たまには音楽でも」カテゴリの最新記事