Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

極北の果て

2018年10月26日 | 映画など

エドワード・ギラン監督

「さすらいのレコード・コレクター」を見る。

「音楽ファンが待ちに待った、

レコード掘りドキュメンタリー発掘公開!」というキャッチコピーだけど、

ホントに音楽ファンが待ちに待っていたんだろうか、

という突っ込みをしたくなるほどの

マニアックすぎるドキュメンタリー。

 

 

本作に出てくるおっさん、もといジョー・バザード氏は、

ただの筋金入りのレコードマニア(日本語が変だな)ではない。

収集するのは72回転のSP盤ばかり。

1920年代のブルースやカントリーが最高だと言い、

音楽として聞く価値があるのは1950年代まで。

ロックンロールなど音楽を滅ぼすガンだ、と放言、いや断言。

ロバート・ジョンソンがまともなヤツの最後だと言い切る。

 

でも、大量のSP盤を丁寧に保管しながらも、

けっこう乱雑にターンテーブルに置き、

「どうだ、いいだろう」とドヤ顔かつ

ノリノリでレコードをかけるこのおっさんは、

存在自体にドライブがかかっていて、

映画の被写体として完璧というか。

52分という上映時間もあっという間で、

なんという疾走感。こんなおっさんに

アメリカの音楽史を教えられるのも悪くない。

 

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