先に書いた「客観性の落とし穴」に
いたく共感しているわけだけれど、
今朝の朝日新聞の朝刊で、
映像作家の中村佑子さんによる「ケアを真ん中に」
という寄稿文がこれまた響くというか。
以下、引用。「客観性〜」のことは追って書きます。
ところで揺れたり変化したりする自己とは、悪いことなのだろうか。いま社会は資本主義の功利性を高度に行き渡らせ、昨日も今日も変わらない確固とした自己が基本単位とされている。未来にわたって同じ心身の状態が続くことを他者に保障してはじめて、不動産も株も金融商品も取引される。しかし幼児や病者といった相対的に弱い立場の人々と一緒にいると、そんな自己とは、たかが健康な生産年齢の限定的な時代、生産性を社会の中心に置きすぎた人間の虚構にすぎないと思えてくる。(朝日新聞1月11日朝刊より)
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