Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

A級のどこが悪い

2024年01月24日 | 日々、徒然に
ノーマン・ジェイソン監督が亡くなったという。
享年97というから、かなりの長寿だったんだな。
安らかな最期だったと信じたい。

60年代から80年代の
アメリカ映画を担った監督のひとりで
その知名度に比べ、評価が低い気がしていて、
これから再評価が進むのかな。進むといいな。

代表作は「夜の大走査線」と
「月の輝く夜に」だろう。
作家性や社会性がそれほど強くなかったから、
アメリカンニューシネマ時代の監督としては、
娯楽作の人として軽く見られていたのかもしれない。
B級映画を量産していたらいまの時代、
きっとリスペクトされているんだろうけど、
この監督の映画はどれもA級だった。

華麗なる賭け(1968)

大富豪で大泥棒。なんとも荒唐無稽な主人公。
でも演じるのがマックイーンだから、何の文句もない。
すげえカッコいいと思ったものだった。
ミシェル・ルグランのテーマ曲が流麗で素敵。

ローラーボール(1975)

殺し合い上等なローラーゲームで
闘いを繰り広げるジェームズ・カーン主演の
SFディストピア映画だった。この映画こそ
いま広く見られるべきだと思ったりする。
バッハの「トッカータとフーガ」が重厚に流れ、
陰惨でひんやりとした雰囲気が充満していた。

ジャスティス(1979)

アル・パチーノ主演映画のなかで、
意外と語られない印象のある法廷映画の佳作。
弁護士役パチーノの笑い一歩手前の熱演が見ものだった。
デイヴ・グルーシンの音楽が快調そのもので、
実にいいテンポで進む映画だったと記憶する。

音楽の使い方が抜群だった。
そういえば「ジーザス・クライスト・スーパースター」も
「屋根の上のバイオリン弾き」もこの人が監督していたんだった。
めっちゃ名監督ではないかと思う。
面白い映画をありがとうございました。合掌。


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