Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

Days Of やさぐれ

2011年09月11日 | 映画など
テレンス・マリック監督『天国の日々』を見る。
78年制作のアメリカ映画で、
日本で公開されたのが83年。実に28年振りのリバイバル上映。
初公開のときに見たっきりだったけれど、見たあとの印象は全く同じ。



20世紀初頭のテキサスの農場を舞台にして、
流れ者の男(リチャード・ギア)とその恋人(ブルック・アダムス)、
二人の間に入り込んでくる農場主(サム・シェパード)が織りなす三角関係。
この三人を醒めた目で見つめる語り部の少女(リンダ・マンズ)。
農場を覆い尽くす稲穂が、夕暮れの光に照らされながら、
さらされと風に揺れている中で、描かれる主人公たちの確執。
リアリズムから遠く離れ、寓話の域に達しているというか。
撮影監督のネストール・アルメンドロス、まさに神業。

それにしても、リチャード・ギアとサム・シェパード、若いなあ。
薄幸そうな雰囲気のブルック・アダムスも当時好きでした。

実はこの映画、初公開のとき、とある女の子と見たのだけれど、
あまりにアートな雰囲気に圧倒されてしまったのか、
そのあとの会話がまったく弾まなかったことを覚えている。
シネフィルはデートに映画を選ぶべきでは、ない。
そんなことは、わかっているはずなのだけれど、
懲りずに同じ失敗を何度も繰り返し、そしてやさぐれていくのでした。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする