Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

68歳で黄金期

2009年06月15日 | たまには音楽でも
ボブ・ディラン「トゥゲザー・スルー・ライフ」を聞く。
英米のチャートでナンバーワンになったらしい。
日本でも最高位は16位とな。68歳にして何度目かの黄金期だ。凄すぎる。


Bob Dylan "Together Through Life"

ここ数作のアルバム、
「ラブ・アンド・ゼフト」や「モダン・タイムズ」は、
この人の曲に文句をつけることなど無理、
と思わせるほどの説得力というか、凄みがあって、
もう拝聴するしかない、という感じだった。

今作も貫禄たっぷりだが、
ディランが曲そのものを楽しんでいる感じがあり、
いい意味で軽く聞くことができる。

それにしても、
09 I Feel A Change Comin' On
のみずみずしさはどうだろう。
オバマ大統領のことを歌ったと言われているこの曲は、
ちょっと皮肉をきかせた、人生の応援歌のように聞こえる。

あと、
10 It's All Good
のスリリングな曲調は、
かつてのこの人の名曲「Tombstone Blues」を思い起こさせる。
「すべては良し」という言葉を突きつけてくるのだが、
本当に良いのか?
とディランが問いかけているような気がする。

ラストのこの2曲が抜群に素晴らしいが、
バラエティに富んだ曲が楽しめるこの新譜。
まさに黄金期だ。



コメント
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