桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

お礼回り1

2009-12-24 | Weblog
昨日は、地元でお世話になった方を訪ねてお礼を言い歩いた。
最初に行く予定は竜ヶ崎市の磯貝家。当主の寿夫さん、夫人の京子さんには、本当に古くから支援をして頂いた。近年は、娘さんの真理と友人のような関係になり、ときどき一緒に飯を食べたり、飲んだりする仲だが、昨日も訪問のメールをしたらば、昼を一緒にとの返事だった。人様の好意は素直に受ける主義の俺だから、喜んで竜ヶ崎に向かった。
招待されたのはログハウスの自然食の店だった。揚げ出し豆腐の抜群に美味い昼飯を食べながら、磯貝家の皆さんに勝利を祝って頂いたが、お世話になった俺が言うべき有り難うの言葉まで頂いた時間は、人間として一番の幸せと感じる時間だった。
人は苦しみに出会ったとき、自分の中に眠る力を発見するし、苦しみに立ち向かって生きる姿勢が、その後の人生をも定めることになるようだ。
磯貝家の温かな思いに包まれながら、過去の総てが癒される思いになった。不安になるほどの幸せを感じた。

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