桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

富田林に花山

2021-09-17 | Weblog
昨夜は富田林のマップカフェで勝利パーティー。今日は和歌山の花山温泉へ行った。
長く俺の闘いを支えてくれた中沢さんが、冤罪仲間と東住吉国賠裁判と日野町事件集会に参加のために同じホテルに泊まっているので、昨夜の富田林へも一緒に行ったが、俺が皆さんに支持され、愛されているのを知って喜んでくれた。
今日の花山温泉は、俺が日本一と思っている温泉だが、こっちはダメだったなぁ。
俺が1時間以上も入って身体を癒す名湯 なのに、中沢さんは、たった17分で上がってしまった。それも4つある湯船を移り歩き、身体を洗って、最後にサウナに入って出て行くまでが17分‼️
こっちは共感して貰えなかったし、その良さも判って貰えなかったなぁ。

東住吉事件国賠裁判

2021-09-17 | Weblog
昨日は東住吉国賠の最終意見陳述だった。
弁護団の陳述も良かったが、本人、青木さんの陳述は圧倒的な迫力と説得力があった。
俺の前の席にいた冤罪仲間の姫路郵便局強盗事件のジャスティスは、その青木さんの言葉を聞いていて、何度も涙を拭っていた。
俺も火事で亡くなった娘を供養する時間も奪われた苦悩などを語る青木さんには泣かされた。
冤罪を体験した者は、誰もが人様に訴える言葉を持つのかも知れない。
青木さんの陳述が終わったとき、裁判長は「その服は和歌山刑務所から出て来られたときに着ていた服ですか、桜井さんから花束を受け取っていましたが」とか「女性として特別の想いを持って受け止めたと思います」と右陪席の女性裁判官を見ながら話したりして、先月27日に東京高裁で関連性のある重要な判決がありましたが、その判決を参考資料として受け取りますと、原告と被告に話したし、今日は桜井さんも来ていますが、とか言ったらしい。
俺が思う以上に布川国賠の闘いは仲間の力になっているし、互いに 支え合っているのだとも教えられた。
冤罪犠牲者の望む法律改正は実現すると、とても楽しくなる傍聴だった。