桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

八丁峠

2021-09-04 | Weblog
福岡県の飯塚市と田川市の間に八丁峠と呼ばれる場所がある。
今から29年前に飯塚市内で小学生の女子2名が誘拐された事件で被害者の所持物が発見された場所だ。
この事件で犯人にされた久間三千年さんはDN'A鑑定と、その八丁峠での目撃者証言で有罪にされたのだが、DN'Aは科警研のねつ造であることは、もはや明白だ。棄却された第一次再審請求でも、その証拠能力は認められなくなっている。
残るは目撃者証言だけだが、この証言と創り話であること を、今日はハッキリと判った。
今日は飯塚事件の第二次再審請求での支援集会だったが、その席で八丁峠の現場での目撃再現映像を見た。
峠の下り道で左に曲がるカーブの始まりだ。右の対向車線の崖側に久間さんだとされるマツダボンゴが停車。
左には剥き出しの側溝がある。
俺が運転していたとしたらば、まずは左の側溝が気になる。脱輪したら大変だからだ。
次に、下から登って来るかも知れない車の存在を見る。
次は、そんな峠道に停車する迷惑な車に舌打ちするだろう。
これが数秒の通過時間での思いだと判ったが、目撃者は「車の色、型、後輪のダブルタイヤ、ホイルキャップにあった黒いライン、窓ガラスの特徴など、9点を認識し、更に、右手の雑木林が出て来た男が慌てたように前屈みになって滑った。頭の前が禿げていた、髪は長め、上衣は毛糸、胸はボタン式、薄茶のチョッキ、チョッキの下は白長袖シャツ、年齢は30から40歳」と、こんなにも細かく目撃したと言うのだ。
被害者の遺留品があった方向から出て来た男が出て慌てたように前屈みになって滑った❗️
バカヤロー‼️でしょ。これは犯人が車に出会って慌てたのだと言いたいのだろうが、車はエンジン音がするんだよ。他に雑音が無い峠道だもの、本当に犯人ならば目撃者のエンジン音が通り過ぎるのを待つに決まってるだろ❗️と、この目撃者に言ってやりたいよな。
布川の渡辺昭一はじめ、こんな証人は、どの冤罪事件にもいる。作られる。
俺だって、貴方しかいない、見たんじゃないのかな、話して欲しいな❗️なんて警察に言われたら嘘を語らないとも限らない。だから、責めはしないが、本当に罪作りだ。
飯塚事件にも隠された証拠はある。第二次再審請求では証拠開示も問題になるだろが、必ず勝つし、勝てると思った。
嘘は嘘だよ、所詮ね。