桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

湖東記念病院事件

2020-06-06 | Weblog
明日、7日の深夜、TBSで湖東記念病院事件の特集番組がある。
これは密着取材を重ねた関西のMBSが再審無罪判決後に放送したもので、残念ながら関東地区では流されなかった。
今回、30分の短縮版だが、やって関東地区でも放送されることになったので、ぜひ皆さん、録画してご覧ください❗️

政治家の任務

2020-06-06 | Weblog
先には北朝鮮に拉致された女性の母親が、そして昨日は救出活動のシンボル的な存在だった男性が亡くなったニュース。お気の毒だね。
自分の子供が失踪したとなれば、どんな親でも眠れないほどに案ずるだろう。それが北朝鮮による拉致だと判れば、まずは生きている希望に安堵し、次は北朝鮮の卑劣に怒り、すぐに会いたい、帰国させたいとなる。でも、政治の壁、政治家の壁で事態は動かないままに時間が過ぎて行ってしまい、願いは叶わぬままに亡くなられるのだから、本当にお気の毒だ。
以前に、運と運命に付いて書いた。その人の生き方、行動が運を招いて運命にする、と。あの想いには自分で書いておきながら何だが、異論はある。
この世には自分の力や生き方だけではどうにもならないことはある。
例えば冤罪仲間の原口アヤ子さん。再審裁判が閉塞していたとき、さきがけとして再審開始決定を得て、その後の冤罪仲間の闘いに力となりながら、自分の闘いは逆転され、挫折を重ねた上、今度こそはと信じた昨年、最高裁の馬鹿げた判断で再審を取り消されてしまい、未だに苦闘している。もし行動や想いが運命を作るならば、原口さんこそ、いち早く再審が開かれて無罪判決を得ていたはずだからだ。
亡くなられた有本さん、そして横田滋さん
、どんなにか必死に行動し、想いを重ねられただろうなや、ついに拉致された娘さんとは再会が叶わなかった。
なぜだ❗️
原口さんや有本さんのことを考えると、この世の理不尽に怒りを感じるし、最後は政治に対する怒りになる。
大崎事件の再審で最高裁第一小法廷が行った馬鹿げた判断は、あの5人だから成された。真実や正義よりも司法の神話を守るために行った、全く道理の無い判断の中身は、あの5人でなければ書けない恥知らずな判断であることを考えると、この5人を最高裁裁判官に任命した安倍政権が
原口さんを冤罪に苦しめているとしか思えない。
アメリカの言いなりで日本独自の外交能力を持たない自民党政権は、理不尽に拉致されて生きる自由を奪われた日本国民を取り戻すことも出来ないでいる。
今、世界的にコロナ問題が発生して、いかに日本の政治が無能であり、無策であったかを
、少し考える能力のある人ならば理解したはずだ。偉い人だとか、アタマの良い優秀な人だとか言われて信頼されて来た日本国の中枢は金に腐り、私欲に冒された張り子の虎だったのだ。
有本さんや横田さんの無念の想いや原口さんの無念を晴らすには政治を変えなければならない。正義と道理を柱とする国にしなければ
‼️