桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

八紘一宇議論

2015-04-14 | Weblog

自民党の先生、三原じゅん子の国会発言「八紘一宇」の付いて書いたのは、何時だったろうか。

「日本国建国から理念である八紘一宇」などと、大上段にに振りかぶった虚言は、党首安倍の「放射能はブロックされている」や「日教組!」なる虚言野次と同レベルの低能ぶりだ。建国からの理念であったかよ!と言いたいが、三原じゅん子を書いたことで、まだ発言が続いていたようだ。知らなかった。

申し訳ないが読む気がしないし、そのやり取りを知って議論したいとも思わない。俺が言いたいのは、「八紘一宇」精神が良いとか悪いとかではない。その言葉で行ったことの問題だ。八紘一宇を旗印にしてアジア諸国に侵略したのが、日本では無かったろうか。だから、そのような言葉を国会で、あたかも正しいことのように使うことの無知と認識不足を言いたかった。役者をやっていれば良いのになと言いたかった。

三原じゅん子が、その後、あれこれと言ったようだが、そんな言い訳もどうでもいい。言葉なんて、どのようにでも言える。あれこれと言い訳をしたところで無知と認識不足は取り消せまい。

俺の言いたかったのは、それだけだ。

 

 


のぼせ上がり

2015-04-14 | Weblog
何でも自分の思うままになると、何でも自分の意志に従わせることが出来ると、そう思っているのだろうね、安倍と、その取り巻きたちは。
今度は外国の記者に記事の訂正などを求めたとニュースになっている。
でも、安倍の意向を一声告げられれば、たちまち意に従うばかりの日本のマスコミとは違う。フランスやアメリカが相手だそうで、反発が強まっているとか。
確か安倍は、前回のときはアメリカに睨まれて胃の病を発症させたのではなかったろうか。
年金として積み立てられた国民の金を株に注ぎ込み、高い株価を作り上げてアベノミクスなる好景気を演出しているが、そんな幻は長くは続くまい。そうなれば安倍人気も打ち止めじゃないの。ヘタレマスコミの服従にのぼせ上がり、外国にまで、気に入らない記事の訂正を要求するなど、馬鹿だよねぇ。再発しなけりゃいいけど。

マイナンバー制度

2015-04-14 | Weblog
この秋から日本に住む人には番号が与えられる。マイナンバー制度と言うらしいが、長く番号で呼ばれる暮らしをした俺は、こんな制度には従いたくないなぁ。何かの事件にからんで逮捕され、留置場や拘置所、刑務所へ行くと番号を付けられる。
土浦拘置所時代の番号は忘れてしまったが、東京拘置所では「1110番」だった。8年間、その番号で呼ばれた。千葉刑務所では「163番」だった。18年間も呼ばれ、口にしたから忘れない。
朝夕の「点検」と呼ばれる人物確認のたび、「番号!」と問う号令に対して、部屋に正座して「163番!!」と応える。面会や医務、各課への呼び出しを受けるたびに「称呼番号!」と問われるたびに、自分に付けられた番号を応えていた。拘置所や刑務所で番号を付けられるのは、もちろん管理のためだ。物と同じだ。番号で台帳に綴じれば、判り易いし、整理し易いからだ。
マイナンバー制度は、番号を与えられた人が便利になるとか、政府や役人は言うけど、違うね。国民を番号で整理して、何事かあるときの管理をし易くしたいだけなのだ。その他にも理由はある。
秘密保護法、戦争参加内閣決議があり、そこに盗聴自由法が作られようとしている。街には街頭監視カメラが溢れて、顔認証追跡実験を始めようとしてダメになった大阪駅の例もある。警察が密かにGPS装置を車に取り付けても、それは法律に違反しない判決もあった。
マイナンバー制度の行き着く先は、国民監視社会、日本全土の刑務所化ではないのか。
「番号で
呼ばれて獄
冬曇り」

大崎事件集会

2015-04-14 | Weblog

昨夜は日弁連主催の大崎事件の集会だった。
大崎事件は鹿児島県大崎町の事件で、そう呼ばれる。ありもしない志布志選挙違反事件をでっち上げた、あの志布志警察署が作り上げた冤罪だ。
堆肥小屋の堆肥の下から遺体が発見されたことから、自分で堆肥の下に潜り込む馬鹿はいないので「殺人事件」として捜査した志布志警察は、堆肥小屋の持ち主の兄夫婦の犯行と作り上げた。知能に問題がある一家であることもあり、義姉にあたる原口アヤ子さんを主犯とした「自白」が、簡単に作られてしまい、それで一件落着。原口アヤ子さんは一貫して否認を貫いたが、有罪になり、「犯行を認めれば刑務所を出す」と言われたが、その仮釈放も拒否して満期で社会に帰り、今も再審を求めている。
犯行を認めた男性たちは、自殺などで3人が世を去って、原口さんは孤独な闘いを続けているが、その自白は布川事件と同じように架空の作り話であることから、何も証拠や根拠がなく、誰が見ても嘘と判るのに、裁判官だけは理解しない。いや、理解はしてるのだろうが、再審を認める勇気に欠ける。
何としても再審を実現したいと願う支援者など、140名が集まり、第3次再審を請求する力となった集会だった。