桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

ある友人から

2015-04-16 | Weblog
先日、TBSで「逆転裁判」とかの番組があった。もちろん、日本の逆転裁判はやらないよね。だって、日本の冤罪をやれば、警察や検察は「冤罪はない」と主張しているのだから、警察や検察とケンカすることになるのだから、日本のテレビ局がやる訳はない。
アメリカの裁判であった、ひどい冤罪事件をやったのだが、そのとき「日本で最高額の補償金」として布川事件が紹介された。それを見た友人が、「安すぎる!俺は、その程度の金は、簡単に儲けてる!」と電話をくれた。
はっきり覚えていないが、アメリカの冤罪の人は、17年で3億何千万かを補償されたが、冤罪は金で償えないものね。金額を云々されるのは不本意。金で償えるかよ!!と言いたいが、そう思わない日本人は多いよね。お前が無実の罪で刑務所に入れ!!と言いたくなるときがあるなぁ。日本人つて、面白半分で冤罪を語り、補償金をあれこれと語るけどさ、哀れな話だよなぁ。