桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

大崎事件集会

2015-04-14 | Weblog

昨夜は日弁連主催の大崎事件の集会だった。
大崎事件は鹿児島県大崎町の事件で、そう呼ばれる。ありもしない志布志選挙違反事件をでっち上げた、あの志布志警察署が作り上げた冤罪だ。
堆肥小屋の堆肥の下から遺体が発見されたことから、自分で堆肥の下に潜り込む馬鹿はいないので「殺人事件」として捜査した志布志警察は、堆肥小屋の持ち主の兄夫婦の犯行と作り上げた。知能に問題がある一家であることもあり、義姉にあたる原口アヤ子さんを主犯とした「自白」が、簡単に作られてしまい、それで一件落着。原口アヤ子さんは一貫して否認を貫いたが、有罪になり、「犯行を認めれば刑務所を出す」と言われたが、その仮釈放も拒否して満期で社会に帰り、今も再審を求めている。
犯行を認めた男性たちは、自殺などで3人が世を去って、原口さんは孤独な闘いを続けているが、その自白は布川事件と同じように架空の作り話であることから、何も証拠や根拠がなく、誰が見ても嘘と判るのに、裁判官だけは理解しない。いや、理解はしてるのだろうが、再審を認める勇気に欠ける。
何としても再審を実現したいと願う支援者など、140名が集まり、第3次再審を請求する力となった集会だった。

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