桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

スポーツ

2015-04-11 | Weblog
スポーツは、どれも筋書きがなくて、互いの一生懸命さが生み出す展開と結果が感動を生み出す。勝負だから勝った方が嬉しいし、楽しいが、勝負を越えたところに発生する人間ドラマも胸に染みるよね。ときに闘う人同士が示す人格の美しさを見知って、人間っていいな!と感じて生きている喜びを味わったりする。
先日、サッカーの試合でラフプレーがあり、顔を踏みつけた選手が出場停止処分を受けた。その選手が韓国人だったことで「だから云々」との批判があったそうだが、ラフプレーは国は関係ないよね。すぐ、こんなことを言うんだ、だから韓国人は!だから中国人は!と。だったら、韓国で集団万引きをした高校生は、なんだ!!ってなるよ。
ただ、このラフプレーを受けた選手が、詫びに来た韓国人選手に示した態度が素晴らしかった。あれこそがスポーツマン!!闘う人格だね。
プロの選手は頭に血が上るくらいに、我を忘れて一心になれなくては一流にはなれない。その我を忘れるほどにアドレナリンを出しながら、その中で冷静な部分がなくても、またダメなのだ。その部分でが韓国人選手は足りなかったね。
これを契機に、この両選手のサッカー人生が、更に輝かしいものになればいいなぁ。

小さな記事

2015-04-11 | Weblog
62回も警視総監賞を得た警察官が、覚醒剤に手を染めて逮捕されたと、スポーツ紙の片隅に記事があった。暴力団係の警部だったそうだが、ここにも「稲葉さんがいたか!!」の思いだった。
それなりの正義感と意志を持って警察官になったのだろうに、犯罪を犯してしまう思いは、どんなだろうか。
北海道警察で暴力団係を長く勤めた稲葉さんは、手先に利用したスパイたちを使って、成果主義の警察幹部の求めに従って架空の拳銃摘発を重ねる中で、次第に倫理観を失い、やがては覚醒剤に溺れてしまう。
きっと、この警察官も同じような道を歩んでしまったのだろう。
きっと稲葉さんと同じに、深い後悔の中にいることだろうが、真面目な警察官が真面目な警察官でいられる警察であって欲しいよなぁ。