桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

最高裁判所

2010-11-11 | Weblog
15名いる裁判官のうち、2名は検察官出身が占めるのが慣例らしい。
今号の救援新聞コラム「渦巻」に記載されているが、今の検察官出身者は、横田尤孝と古田佑紀の二人だ。どちらも最高検次長の経歴を持っているらしいが、検事総長の補佐をしていた人間では、とてもではないが公正な判断など、出来るはずがない。
今、証拠改ざん事件で明らかになったように、検察庁は自分たちの目立てに従って筋書を作り、それ以外の証拠は無視したり、隠したりして事件を解決する集団なのだ。そもそも事実を公正に判断する習慣がないのだから、そんな習性しか持たない検事上がりなどに裁判官職が勤まるわけがなかろう。
裁判所が腐る原因は、幾つもあるだろが、その一つには検察庁の毒が回ってることにあるかも知れないね。三権分立なのに行政出身者がいたり、最高裁判事の構成には問題があり過ぎるが、とにかく検察庁出身者を排除することから生まれ変わって欲しいね。

論告

2010-11-11 | Weblog
今朝のニュースで検察の在り方を検討する会議が開かれたことが報じられた。
顔見知りが何人もいたが、どんな討議がなされて、どんな結論になるかは判らない。最悪、ほとぼりの冷めた頃に結論を出して、総てを有耶無耶にすることもあるだろうし、それが検察首脳の狙いではないかと思うが、討議は公開されるらしいから、少しは期待していよう。
明日の布川事件に対する論告は、やはり3時間近く頑張るらしい。
何をどう書いたのか知らないが、まともな神経をしていたらば大変だったろう。提出された証拠は、総てが無罪に結び付き、再審開始決定に対して、何一つ反論出来ないで来たのに有罪と書かなければならない検察官。余程の無能か無神経でなければ、これは厳しい。山ほどある捜査資料の改ざん、偽証。どこをどう言い繕ったところで、総ては恥の上塗りだし、検察の悪辣さ、反省出来ない組織欠陥を天下に曝すことになるだけだが、どのくらい悪知恵鋭く詭弁を弄するか、お手並み拝見の明日だね。