桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

監獄

2010-11-18 | Weblog
刑務所は、そう呼ばれた。罪人を収容し、厳しい労役を科して更生させる施設とされるが、現実は違う。更生は建て前。受刑者は職員の飯の種、しかも労働力でしかない。
刑務所のトップは法務省矯正局長。もちろん検察官だ。その意向があるから無実を訴える者には厳しい。
先日、痴漢冤罪で有罪が確定して収容された小林さんは、まず東京拘置所にいたが、今は行方不明になってる。家族さえも居場所が判らないのだ。
刑務所は身柄の移送は極秘にされていて、刑務所を移動しても本人が手紙で知らせなければ、どこにいるかも判らないようになっているのだ。
病気で指が動かない小林さん、手紙が書けなければ、何時まで経っても誰にも行方は判らない。
これが日本だ。

坪井祐子

2010-11-18 | Weblog
滋賀県の日野町で起きた殺人事件、日野町事件で冤罪を作り上げた裁判官が坪井祐子と言う女だ。
この裁判官、同期生だった検察官に「訴因を変更した方が良い」と持ち掛けた。つまり、検察官が主張するようには有罪に出来ないから、違う主張をしろと言ったのだが、普通の裁判官神経ならばやれない。いや、これが普通の裁判官で、どこでも検察官とつるんで冤罪を作り上げているのかも知れないが、とにかく、この坪井祐子の策動で訴因変更がなされ、阪原さんは有罪、無期懲役になった。
月日は流れ、今、広島刑務所にいる阪原さんは病気もあって衰弱し、将来を見通せない状態になり始めている。一方、坪井祐子は転勤を重ねた結果、大津地裁に舞い戻り、裁判長として裁判官職を続けている。
俺は、坪井祐子が大津地裁に戻っているところに、日本の裁判所首脳の腐り切った体質を感じる。
阪原さんが無実であることは、少し冷静に事実を見る目があれば判る。阪原さんにはアリバイもある。ただ、他の冤罪と同じに警察の強引な誘導で証言を変えさせられているだけだ。
何れは阪原さんが無実だと証されようが、坪井祐子を日野町事件を作り上げた大津地裁に戻すと言うのは、裁判は正しいと人事を司る裁判所首脳が宣言してると同じことだ。この愚鈍な人事をする裁判所、検察と同じだね。
昨日、坪井祐子が弁護士に「妨害するな」と抗議された記事を読んで、また怒りを募らせた。何時の日か、この坪井祐子を犯罪者として裁きたい。そのためにも闘うしかない。

週刊新潮

2010-11-18 | Weblog
俺はベースボール以外、めったに週刊誌は買わない。冤罪記事が掲載されたときに買う程度だが、週刊新潮は捜査権力の太鼓持ちだし、めったにない冤罪記事にしても斜に構えて当事者を揶揄したりする。読む価値がないことが多くて、俺にとっての週刊新潮は、ただ新聞の広告で記事内容を知るだけの週刊誌だ。
今朝も、何時もと同じに新聞の広告を読んでいたらば、不思議な空白があった。アレ?と思ってみれば「  」主筆と「氏家」日テレ会長を大批判した日テレ元政治部長、とあった。
これ、何があったか一見明瞭だよね。
電車に乗って吊り広告で見れば、しっかりと空白欄の文字があって「ナベツネ」と書かれていた。
読売グループのドン、意に逆らえば左遷に解雇と圧倒的な実力者らしいが、報知新聞の空白は、その力の表れだろう。恥は隠す。
体質は警察や検察と変わりなくて、全うに正義や常識が通らない会社なのか読売グループだと、図らず報知新聞の空白広告は教えている。
老害としか言い様のない渡邊恒雄がいる限り、読売は全うになれないのかも知れないが、俺はまともな読売記者を何人も知っている。この元政治部長のように頑張って欲しいものだ。