桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

名張事件

2009-09-25 | Weblog
本来ならば、足利事件の菅家さんより前にシャバに帰っていたはずだが、今、最高裁での審理が最終段階に入っている。
でも、マスコミは判決などの動きが無ければ報道しないから、どのようなことになっているから、何がどうなっているのか、国民は知らない。
既に最高裁に特別抗告されて2年8ヶ月が過ぎた。最高裁は検察庁に対して、弁護団の主張に反論があればするようにと7月に求めているのに、全く何も答えない。最高裁の要求を無視しているわけだが、何で検察庁は、こんなに傲慢なのだろう。不思議でならない。もう83歳になる奥西さんのことなど、考えていないし、最高裁など見下してるよね。
多分、裁判所よりも検察庁の方が立場が上だと思っているんだね。そう思わせて来た裁判所の弱腰に問題もあるが、そう思わせるシステムにも問題が大ありだ。こんな不誠実な検察庁が存在することが、日本の裁判が歪められる第一の原因だろう。
システム疲労は、日本の政治だけではない。何としても、この検察庁を改革したいね。この検察庁を全うな法と正義の行使機関にするために、誤ったらば責任を取らせる個々の検察官の責任義務を負わせる。人間社会の当然な義務を負わせることから始めるしかないよね。何をしても責任を負わないから、この連中は好き勝手をするのだから。
そうしようと思う意志があり、行動があれば、必ず出来る。願力無窮。