桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

白鷺

2009-09-04 | Weblog
布川には白鷺団地がある。俺たちが子供のころは田んぼ。布川事件の被害者宅裏側一体がそうで、今は白鷺団地と呼ばれている。
俺の散歩コースからは外れているが、確かに利根町には白鷺が多いと散歩していると感じる。そのネーミングは、以前は変に感じていたが、今は的確かなと思う。
上曽根という地区にある沼には、夕方、無数の白鷺が眠りに寄り添う。白に染まった沼の群れ集う様は見ものだ。
もう利根町も稲刈りが始まったが、始まったと思ったらば、あっちこっちに切り株だけの田んぼが出来ている。そして、その田には、必ず数羽の白鷺が餌を求めて優雅に歩き回っている。今朝も、俺が歩いた6時半過ぎには、もう稲刈りを始めるコンバインが動きだしていたし、白鷺は、あっちこっちの田で餌を求めていた。