職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

名も無き職人

2022年10月09日 | ヤスさん日記
名も無き職人。
父のことを思うと
この言葉が
ぴったりくるのです。
玉川の家に
中学に養子格で入り。
名前は旧姓
大橋のままで
寮に入り育った父は
どんな青春時代だったのだろう
と想像したりします。

勉強をしたかった
のだろう
とゆうことは
母の話からも伺えて
毎年新聞に載る高校受験の問題を
いつも解いていたとか。

兄たちは
玉川堂六代目
木目金人間国宝
と続き
名も無き職人の父。

私は
その父の存在があるからこそ
従兄弟の中で
あふれる情熱で
留まることを知らない
のだろうと思います。

たとえ
自分の代で終わりになったとしても。
名も無き職人としての
父からの血を
私受け継ぎ鎚起銅器の世界で生きてゆく
それこそが
1番の恩返しだと思いながら。

新潟に帰って
走り出した日々。
この本は
プロダクトとしても
しっとりとしていて
凛としていて
色気があるものになっている
ように思います。
手に触れて
文章を読んで。
この本が広がることで
私の恩返しの一歩一歩も
実ことを願い。
コメント (1)
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