職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

歴史の中の一節

2022年10月08日 | ヤスさん日記
有象無象と言えば。
この企画を始めたとき
まだ知らぬ
ものづくりに関する皆さんに
執筆をお願いしました。
よく
この訳のわからない企画に
賛同してくれたものだと思います。

そこには
やっぱり職人としての素地
といいますか
伝統工芸と言われる
鎚起銅器の歴史が支えてくれたのだ
とも感じているのです。

鎚起銅器の本である俗物。
その歴史にさせられて
私も今ここにいる。
そして
この本の完成が近づく毎に
この本から自分の意志が消えてゆく感覚は
この歴史に支えられた今を
ただの一節の職人として生きているに過ぎない
とも教えてくれているのです。

ただただ
長い歴史の中の一節。
その中に私が居り
仲間たちと出版した本がある。
今ここから
どんな鎚起銅器の歴史が紡がれてゆくのか。


今日もまた
伝え続けます。
コメント
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