職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

フジコちゃん

2006年11月14日 | ヤスさん日記
イングリット・フジコ・ヘミング
彼女の持っている魅力はなんなのでしょうか?
何十歳になっても持っている嫌味じゃない色気と少女のような表情。
ココロからピアノを演奏することを愛しているんだなと、
とことん貫いた人の凄みを感じました。
彼女の詩にこんな一節があります。
「好きな時間は午後の四時。
夕日がさしてきて、それがすっと消える、
その夕焼けの感じが素晴らしいから。
リストにもショパンにもラベェルやドビッシューも
誰にもそういう寂しい気分になるときが
あったんだなあ、と思うから…。」
貫くためには強さが必要なのでしょうけれど
寂しさをも知っている人達が伝える美しさを感じます。


オーケストラをバックに弾く彼女。
慈しむように指をさすっている姿が印象的でした。
ピアノ独奏、リストのラ・カンパネラ。
彼女の中でも別格の曲でしょう。
心地よい音に包まれる感動を与えてもらえたことに感謝します。


コメント
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