結婚してかなりの月日が経った。あまり振り返りたくはないけれど。年をとったなぁと改めて思ってしまうから。それはさて置き、先程見た美しき夫婦。今思い返すとそれは大した事ではない。けれどその時はとっても感動した。地下鉄の車内で熟年と思われる男女ふたり。どう見ても長年連れ添った夫婦。ふたりは座っていて会話はない。しばらくしてダンナがポケットからふたつのキャンディーを取り出した。そこでも会話は交わさない。黙って女房がひとつを取る。ダンナは残ったもうひとつを手に取り袋を開けてなめだす。その後の行為に驚かされた。直に女房も口に入れ取り出した袋をダンナに渡したのだ。極自然に彼はそれを受け取る。その流れるような姿。当たり前の夫婦なのかも知れないけれどまだまだ私らには否、私には出来ないなぁ。何時になったら出来るのか。自信はない。一生出来ないかも知れないし明日出来るかも知れない。まっ、頑張ってみるか。
3ヶ月振りに北海道を代表していたお土産菓子、「白い恋人」が製造された。そんな事がニュースかい? とも思うけれど確かに伝えられた。包装されているところが映像で流されていた。パッケージひとつひとつにこれからは製造年月日だか賞味期限の日が印字されているそうでして。こちらとしてはどっちでも良いんじゃないの、と思う。私はもう口にする気はない。「赤福」「不二家」なども同じ。ばれないだけで似た様な事をやっているところは多々あるのでしょうけれど。分かってしまった今、信頼回復は難しい。お菓子なんて他にもいっぱいあるしね。変わりはたくさんあるんだもの。老舗ってだけでかなり信頼は大きかったのにね。勿体ない話です。一度失ったものを取り戻すのって本当に大変。元どうりになるってあり得ないと思う。販売を再開するのはあちらの勝手ですが売れるのかしら。消費者もアホが多いから結構売れたりしてね。だからっていい気になるなよ。嫌な思いをさせた事を忘れるな、と言いたい。
あれから36年にもなりますか。どれだけの月日が流れたのか。小学生だった私が大学生の息子達を持つ親になった。ただそれだけの事か。さて久々に見たこの映画。ずっとメロディ役のトレーシーハイドを可愛くないと思っていたのに、今回は違う感想を持った。結構可愛いじゃないか。元々私はダニエルお坊ちゃまのマークレスターよりもダイナミックなジャックワイルドが好き。やっぱり良い。そこの感想は変わらない。しばらく前に彼が亡くなったじゃない? あれはショックだったし子供時代以降の彼の作品を見ていなかった事を後悔した。もっとも映画よりもTV出演の方が多かったらしくて日本でその姿を見るのは難しかったかも。そう言えば彼だけでなく他のふたりも大人になってから見ていない。そこがまた魅力なのだろうか。今どこでどうしているかなんてどうでもいい事だものね。亡骸となったジャックの冥福を祈るだけ。何だか寂しいけれど。
昨夜久し振りに次男が帰宅。遅い時間の帰宅ではあったけれど母としては待ち望んでいた。帰ってきてからの息子はやたらに饒舌。チビの頃には本当におしゃべりで長男と争うようにしてしゃべりまくっていたのだけれど、中学生になった時期からはあまり話をしなかった。なのによーく昨夜は話した。学校の事、ゼミの話、習い始めたピアノの先生や今後どうしようと思っているかなど。英語の勉強や専門分野の国際貢献や未開発地域の研究など24時間では時間が足りない。そんな感じでしょうか。これから彼がどんな風に学生生活を送りその先にどんな未来があるのか分かりませんが、希望どうりに進んでくれたらと思います。なる様になるだろうしなる様にしかならない。例え思うようにならなくてもあまり大きく失望せずに前向きに頑張って行ってくれたら。そう祈ります。若いのだからいくらでもやり直せるのだしね。思い込みが激しい子だけにちょっと気になった。次回はそんなアドバイスをしなくっちゃ。「分かってるよ、うるさいなぁ」とそっぽを向くだろうか。ま、向かれても良いから一言言っておこうか。それが母ってものだから。
ニュースでちらっと耳にした彦根市のキャラクター”ひこにゃん”。市のイベント用のキャラクターだったのでしょうか。キティちゃんが兜をかぶった様なへんてこりんな生き物。さてそれがやたらに人気を博して、遂には誰の要望かは分かりませんが何と、市民として認定されたとか。役所で住民票だか何かの書類にサインをする姿があった。あんな事って本当にやってしまっていいものなのか。どうにも違和感が残る。着ぐるみじゃあないですか。それに市民権を与えるってどんな道理ですか。真面目な顔でやっていたけれど遊びじゃないのか。それに妙に人気が出て商品価値があって利益を得られると見込んだからこその権利なわけでしょう? それも気に入らない。お金儲けになる、観光客が来てくれると思ったからとの理由が浅ましい。お金が入って地域或いは自分自身が潤えば良い。その変さにどうして誰も文句を言わないのか。文句ではなくても意義のひとつも唱えないのか。へらへら笑って事なきを得ている様にしかみえなかった彦根市の人々にも、もっと考えて頂きたい。可愛ければ良い、とキャラクターを持ち上げる精神はおかしいのですよ。まるでコミックじゃないの。ついていけませんよ、私には。