結婚してかなりの月日が経った。あまり振り返りたくはないけれど。年をとったなぁと改めて思ってしまうから。それはさて置き、先程見た美しき夫婦。今思い返すとそれは大した事ではない。けれどその時はとっても感動した。地下鉄の車内で熟年と思われる男女ふたり。どう見ても長年連れ添った夫婦。ふたりは座っていて会話はない。しばらくしてダンナがポケットからふたつのキャンディーを取り出した。そこでも会話は交わさない。黙って女房がひとつを取る。ダンナは残ったもうひとつを手に取り袋を開けてなめだす。その後の行為に驚かされた。直に女房も口に入れ取り出した袋をダンナに渡したのだ。極自然に彼はそれを受け取る。その流れるような姿。当たり前の夫婦なのかも知れないけれどまだまだ私らには否、私には出来ないなぁ。何時になったら出来るのか。自信はない。一生出来ないかも知れないし明日出来るかも知れない。まっ、頑張ってみるか。