母、姉と3人で父の墓参りをした。母は祥月命日以外にも月に一度は必ずお参りをする。それによって自分自身の慰めになるからだろう。朝も起きる直ぐにと仏壇に向かいお経を唱えてから朝食を食べるらしい。反面、父がいた時には持てなかった自由な時間を過ごせてもいる。驚いたのは今までは全く知らなかったがさだまさしさんのファン(数曲好きな曲があるだけだと本人は言うが)だった事。CDプレーヤーを買い、彼のベストアルバムを購入し日々聞いているらしい。父が生存していた時には文句を言われるのが嫌で聞きたくても聞けなかったのだろう。もっとも常に父中心の生活だったので気持ちの上でも音楽を聞く余裕がなかったのも事実。そう考えると何だか母が気の毒にも思えた。父は趣味の油絵を描く事を存分に楽しんだり、旅行も行きたい所に行き尽くした晩年だったのに、母は父に遠慮して生きてきたのだから。もっとも我が身を振り返っても女は男に従う習性になっているのか。弱肉強食のようでなんか悲しいけど。ただ、これからの時代は男女の力関係が逆転する事も充分に考えられる。結婚生活はどこかで我慢をしないと上手く成り立たないもの、と思うからしゃーないなーと思いつつ耐えるのが賢明? なのだろう。