1973年のイタリア・フランスの合作映画。暴力シーンが多く、特に女性を必要以上に殴りつける場面には目を覆いたくもなった。昔の映画って案外残酷なところもあったのね。今時はあんな風に男が女に暴力をふるうシーンなんてどう考えてもカットだと思われるが。さて、アランドロン。40歳少し手前の男盛り(?)の時代か。ただカッコイイだけではなく渋みも加わり何ともいえない魅力。あれが彼の個性なのだろうけれど他の人にはどうやっても真似の出来ない天性のもの。それより13年前の1960年制作の”太陽がいっぱい”で世界に彼の名が知れ渡ったと言われている。故にこの映画が公開された頃は既にスターとしての地位は確立していたのだろう。どこに行っても騒がれて辟易していた時分か。役つくりなのか翳のある表情が良い。観ていて興味深かったのは、その時代にヨーロッパで流行っていたらしいファッションを日本でも取り入れていたと思える事。70年代の日本のドラマは"傷だらけの天使”や”キイハンター”あたりが思い浮かぶが、その制作者たちは揃ってあれらに感化されていたに違いない。人真似でも良いものが仕上がればそれでよし。幼かったので何となくしか覚えてはいないがあの頃には今にはない作る側の熱い心があった。時代を懐かしんでいても始まらないが、それに癒される自分を愛おしく思う。
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