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リンリン・ダイアリー

ブースカがお話します。

2014年8月15日 敗戦記念日

2014-08-15 21:32:50 | Weblog
 2年前に亡くなった父は元軍人。自分の父親が士官学校の教師という軍国主義真っ只中の家庭に育った。少年時代は時代が時代だけにお国の為に死んでいく教育を受け、何の不思議も感じず成長したようだ。敗戦時はインドネシアにいた。21歳の青年になっていた彼がどんな思いでこの日を迎えたのか。当時の事を何度か話していた真面目に聞いていなかったからか、あまり記憶にない。ただ、彼にしても娘に話したい部分と話したくはないところがあったのだろう。戦後、「あれは間違いだった。自分たちは国に騙された」とは何度も聞いた。命がけで戦い、生き残りその後の人生は方向転換しなければならなかった悔しさのようなものには、敢えて触れなかったのか。今となってはその本心を知りたかったと思う。残念ながら話しを聞くことは叶わず、想像するしかないのだ。それに私自身、年齢のせいなのか戦争の話や写真、映像に触れる事が不快に思えて仕方がない。それではいけないと思いながらも苦しく、切ない事を直視するのが嫌なのだ。年々高齢になる戦争体験者たちは、その事実が忘れ去られてはいけないと口々に語る。彼ら彼女らの精神力の強さにあやからねば、と思うが心が追いつかない。