スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典マイルチャンピオンシップ南部杯&主人公

2024-10-14 18:59:02 | 地方競馬
 第37回南部杯
 1枠ということもあったと思いますが,レモンポップがやや押して前に。外からペプチドナイルが並び掛け,2頭が並んで逃げるようなレースに。2馬身差の3番手にサヨノネイチヤ。4番手にヒロシクンで5番手にミックファイア。2馬身差でキタノリューオーとダイシンビスケス。2馬身差でアラジンバローズとキタノヴィジョン。10番手にウラヤとタガノビューティー。ここからは離れてボウトロイ。また離れてゲンパチプライド。ゼットセントラルとマイネルアストリアが並んで最後尾。前半の800mは46秒9のハイペース。
 直線に入るところでも前の2頭は先頭。内目を回ったミックファイアが単独の3番手となりましたが,前の2頭とは離されていきました。逃げた2頭の競り合いはフィニッシュまで続きましたが,最後まで抜かせなかった内のレモンポップが優勝。ペプチドナイルが4分の3馬身差で2着。直線で内寄りを差し込んだキタノヴィジョンが5馬身差で3着。
 優勝したレモンポップさきたま杯以来のレースで大レース5勝目。第36回からの連覇で南部杯は2勝目。このレースは負けられないといっていいくらいのメンバー構成。ずっとついてきたペプチドナイルに大きな差はつけることができませんでしたが,発馬後にやや無理をした部分もあったでしょうし,相手も大レースの勝ち馬ですからそれだけの力があるということでしょう。国内では完璧に近い成績を残していて,おそらく競走生活はもう長くないでしょうから,このままいってほしいところです。
 騎乗した坂井瑠星騎手はジャパンダートクラシック以来の大レース11勝目。南部杯は連覇で2勝目。管理している田中博康調教師はさきたま杯以来の大レース5勝目。南部杯は連覇で2勝目。

 コンスタンティンConstantijin Huygensがファン・ローンJoanis van Loonにスピノザを紹介したという『レンブラントの生涯と時代The life and times of Rembrandt』の設定は,不自然ではありません。しかしこのことは,これが創作ではないということを保証するものではありません。むしろ自然な設定であるがゆえに,創作することも可能だといわなければなりません。むしろ創作としてはあまりに不自然であると思われることが含まれている場合に,それが純粋な創作であるとは疑わしいということができるのです。ただ,僕がここでこの例を先に示しておいたのは,この作品の中には確かに設定としてごく自然と思われる事柄も含まれているということをいっておきたかったからです。純粋な創作としては不自然と思われる部分についても後に説明しますが,『レンブラントの生涯と時代』はそういう部分だけで構成されているわけではありません。
                            
 それから,この作品が生まれる契機となったのがスピノザだったという設定になっていますから,その中にスピノザに関わるようなことも書かれることになったのですが,あくまでも主題がレンブラントRembrandt Harmenszoon van Rijnにあるということは前にもいったとおりです。したがって,吉田がいっているように,これがヘンドリックHendrik Wilem van Loonの創作であるとしたら,ヘンドリックはレンブラントについて書きたかったということになり,スピノザについて書きたかったわけではないということになります。いい換えればヘンドリックはレンブラントには関心があったけれども,スピノザに対しては,少なくともレンブラントほどには強い関心をもっていなかったということです。もしもスピノザのことを書きたかったのならそれを主題にすればよいのであって,わざわざレンブラントを主人公に据える必要はありませんから,これは当然のことだといえます。
 したがって,この作品がどの程度まで歴史に準じているのかということ,いい換えれば史実として参考になる資料があるのか否かということは,第一にはレンブラントについて書かれている部分を読んで,それがすでに知られているレンブラントの人生の歴史にどれほど適合しているのかということをみなければなりません。しかし『スピノザの生涯と精神Die Lebensgeschichte Spinoza in Quellenschriften, Uikunden und nichtamtliche Nachrichten』は抄訳なのです。
コメント
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